Vinyl Review - 1

Moonpie / Same (Lanark) '77

ナッシュヴィル産ローカルファンクグループ。メンバー8人はヴォーカルを除き全員白人だが、A-1のTower Of Powerのカバー「Ebony Jam」からBラスのオリジナルだがモロTOP入った「Nesila Funk」まで息つく間もないグレートトラックのオンパレード。白眉はStevieの「Sunshine of My Life」のカバー。ブラジリアンリズム的な間奏でのエレピ、サックス、ギターソロの展開は鳥肌モノ!大推薦!必聴!

Mike Taylor & Company / Brute Force With (VLM)

カナダ、ヴァンクーヴァー発オルガニストのソウルジャズアルバム。A-1タイトル曲はコンガがボコボコ入った腰にくる超グルーヴィーなジャズファンクナンバー。B-1「Black Thunder」も同系統の曲だが残りはイマイチなオルガンジャズ。だけどこの2曲のために散財する価値十分にあり!

Reggie Andrews & The Fellowship / Mystic Beauty (HME)

もうかなり前になりますが知り合いに薦められて購入したレコード。ブーガルーフィーリングたっぷりのラテンジャズが満載で、普通このテのアルバムは2、3曲いい曲が入っていれば最高!ってことになるんですがこれは全曲素晴らしいまさにミラクルな逸品。恐らく同一人物だと思いますが後年はWillie Boboのアルバムなんかにも参加してるようです。

G.T.'s / You Gave It Away (Jeds) '77

グループ名はJ.B.'sならぬG.T.'s、ラスヴェガスのホテルをバックに揃いのオレンジスーツで集合写真。これで内容が悪いわけないでしょう!予想通り「Let's Do It Together」「Watoosi Lucy」「Get Down」等強力ファンクトラックが目白押し。B級ローカルファンク好きなら必携の1枚!

Carl Smith & The Natural Gas Company / Burnin' (Match Box) '80

黒人と白人の2人の女性Vocalを配したCarl Smith(Sax)のこのレコードはコンテンポラリーな音でなかなかの好盤。A-1で「これPauline Wilson?」と耳を一瞬疑いますが、続くA-2で実際にSeawindのカバー「Gotta Be Willin' To Lose」をやっちゃってて驚かされます。他にはファンキーなA-3、B-3もいいですが、メロウなA-4とブラジリアンフュージョンっぽいインストB-4が特にオススメ!

Sweet Maya / Same (No Lable) '77

ミシガンで吹き込まれた白人中心グループのこのアルバムはアメリカのファンク系雑誌「Wax Poetics」でも紹介されていました。内容は9曲中6曲はソフトロックっぽい音(とはいえソフトロックがどんなもんかわかってませんが)ですが、残る3曲はチョッパーが弾けるちょっとイナタいレアグルーヴで最高!

ssSlick / This Is ssSlick (Stage 3 Sound)

グループ名の頭になぜか小文字の"S"が重なるカンサスシティー産のジャズカルテット 。レアグルーヴファンにはA-3のブレイクで始まりオルガン、ヴァイブ、スキャットが絡み合うソウルジャズ「Crisco」を推しますが、個人的にはヴォーカルとギターがなんとなくEddie Hazell(P-Funkじゃないよ)を思わせるホノボノしたスウィングナンバーB-3も好きだったりします。

Raphael Green / Mystery Love (No Label) '79

プライヴェート盤好きにはたまらないジャケット。声を聴く限り黒人には間違いないが当然正体不明(ってみんな知ってたりする?)。ジーザスだのゴッドだの出てくるのでモダンゴスペルソウルとでも呼ぶべきか?A-1のダンサー、A-3のスローも悪くないが、メロウソウルのA-2やAORっぽいA-4がけっこう好み。

Norsemen / Everybody's Bag (No Label) '71

メンフィスの白人高校生(たぶん)ビッグバンド。一時このテの学生ビッグバンドモノをよく買ってましたがほとんどクズなんでもうやめました。ま、これもクズ一歩手前なんですがA-4の「Gaza Strip」がシブイかんじのジャズファンクなのでなんとか捨てられずにすんでます。特にフルートソロがある間奏への流れがえらくカッコイイ!

Latin Breed / U.S.A. (GCP) '75

これは結構有名ですかね?テキサスのラテンロック(?)グループでかなりの数のアルバムを出していると思いますが、A-3の「Funky Mambo」がフリーソウルなファンキーラテントラックとして知られています。但しこの曲以外は全滅でA-1もファンキーなイントロだけ聴くと「きたーっ!」と思わせるんですが、歌が始まると激しくズッコケます。