Vinyl Review - 13

Streetdancer / Same (Future) '74

一見ライブラリーものみたいなジャケですが、サックス、キーボード、ベース、ドラムのジャズグループ。全曲彼らのオリジナルでそのほとんどはベーシストのK.Stanciauskasの手によるもの。高速ジャズファンク「Affirmative」やベースが主役の変拍子ファンク「Directions」などけっこうイケます。

Extreme Heat / Same (Undercover) '84

あのSteam Heatの残党3名を中心に結成されたExtreme Heatの4曲入りミニLP。84年という時代もあってか往年のソウルフルなサウンドは望むべくもなく、シンセの音が耳障りなほとんど産業ロック状態。どこかの廃盤専門店でものすごい値段がついていましたが、少なくともファンク、レアグルーヴファンには関係のないアルバムです。

Crystal Winds / First Flight (Cash Ear) '82

シカゴのレーベルCash Earに吹き込まれたソウルグループのアルバム。語り入りスローの「So Sad」、軽やかなビートのアーバンソウル「Love Ain't Easy」など思っていた以上の内容でした。

Classical Smoke / Same (Pisces) '77

何の予備知識もなくいわゆる「カン」で買ったんですがこれが大ハズレ。ヴァイオリン等弦楽器メインのローカルグループでジャズやソウルの要素は取り入れているものの、オープニングから4つ打ちディスコビートの上をクラシック的な弦楽器のフレーズが奏でられまるであの「運命’76」みたいで途中で針を上げたくなります。唯一B-1のみイントロのベースラインがHerbie Hancockの「Wiggle-Waggle」を思わせるジャズファンクでグッド。

Bill Bell / Basically (Brown Door) '79

ジャージ姿でポーズをとるジャケのセンスはともかく内容は○のピアニストのソロアルバム。グルーヴィーなラテンジャズ「Mr. Loco」、ダウンテンポファンク「Now I'm Gonna Get Choo」、そして女性ヴォーカルをフィーチャーしたファンキーレアグルーヴ「Cain't Get Anuff」は最高!バックにはレーベルメイトのMarvin HolmesをはじめCoke Escovedoや Jules Broussardなんかが参加しています。

Lea Roberts / My Silent Place (Skies Unlimited) '82

75年にリリースされた「Lady Lea」がフリーソウルとして一時注目を浴びましたが、個人的にはこっちのほうが断然好み&レア。半数以上を占める退屈なバラードは論外だが3曲あるアップはどれも出来が良く、中でもタイトなスウェイビートに甘く切ないメロディーが絡むA-4「Love Can Break You」は極上。間奏で入るジャジーなフリューゲルホーンソロも言うことなし。

Joel Fairstein / Umbra (Thunderhead) '78

これはブリザブラジレイラでも紹介されていたのでご存知の方も多いかと思います。残念ながら内容はあまり面白みのないジャズフュージョンサウンドで推薦できません。

Dance Of The Universe Orchestra / You Make Me Want To Sing (No Label) '78

これもサバービアやブリザ〜等で紹介済。サンディエゴの街角でストリートライヴをやっていたというローカルグループのプライベートプレス。後にSergio Mendezに見出され8年間彼のグループで活躍したベルリン生まれのヴォーカリストKevyn Lettauのファーストレコーディングでもあり、この頃からブラジル音楽にドップリと浸かっていたと思わせる内容になっています。

Morris Wilson / Fantasy Island (MoWil)

ミネソタのサックス奏者Morris Wilsonのジャズフュージョンアルバム。「Put Your Foot On The Ground」と「Night Breeze」はエレピの音色が気持ちいいアーバンフュージョン。ただ曲の構成に展開が乏しく何回か聴くと飽きそうな感じ。これがインストではなく女性ヴォーカルでも入っていたらきっと最高なんですが...(曲の最後のほうにコーラスだけ入っていますが)

Peaceables / Easy Greasy (E&P)

これは思わずジャケ買いしてしまったレコード。間違いない!と思いました。少なくとも1、2曲はそこそこのローカルファンクが入っていると。しかしこれが何の特徴もないつまらないただのジャズ/ブルースバンド。ほらディズニーランドのウエスタンランドとかで演奏してそうな。改めてジャケをよーく見直してみると白髪やハゲの爺さんが多いもんなー。