Vinyl Review - 15

Percy Mays / Shine Your Love (Emmaus Road) '76

オクラホマのシンガーソングライターでアコギを抱えたジャケからも想像できる通りのフォーキーソウル集。エレピとオルガンの優しい音色が印象的な爽やかグルーヴ「Changes」がダントツですが、A-1/A-2/B-2/B-4等他にもいい曲多数収録。クレジットをよく見たらバックにBruce HibbardとHadley Hockensmithの名を発見!

Soul Liberation / Same (Creative Arts) '74

またヤっちゃいました。ジャケの雰囲気と「ローカルファンク!」の誘い文句にのり高額にて購入したものの内容はヘナチョコゴスペルソウル。低音が弱く演奏(特にドラム)の音量が低い録音になっているため余計物足りなさを感じます。まともな曲もいくつかあるだけに残念です。

The Ebony Jam Band / Same (Starbound) '81

カリフォルニア、オークランドのローカルレーベルに吹き込まれたヴォーカル&インストグループのファンクアルバム。81年とは思えない垢抜けないチープな音作りはローカルプロダクションゆえかもしれませんが、楽曲自体もさえないものがほとんど。

Nova / Same (Awrite)

こちらはハワイのローカルファンクバンド。洗練されたジャケの印象とは裏腹にまさにローカル臭がプンプンするイナタイファンクを多数収録。黒人メンバーが多いせいかハワイのこのテのグループの中ではかなり黒っぽい音になっています。もちろんクオリティはLemuriaあたりには遠く及びません。

Terri Lyne Carrington / TLC And Friends (CEI) '81

女性ジャズドラマーTerri Lyne Carringtonのファーストソロアルバム。バックにはKenny Barron、Buster Williams、George Colemanらの有名どころが参加しています。アルバム中唯一のオリジナル曲でスピリチュアルジャズっぽい「La Bonita」が白眉。

Wild Honey / Wild Honey II (Illusion)

このIllusionというレーベルがマイアミなので、同じマイアミのレーベルDriveからアルバムやシングルをリリースしているWild Honeyと同じグループだと思っていましたが、聴いてみたら女性ヴォーカルとトリオによるシンプルな演奏なのでどうも別グループのようです(DriveのWild Honeyは持っていないので確信はありませんが)。「Aqua De Beber」のカバーをはじめMelissa Manchesterの「Party Music」やスキャットソング「Papaya」など内容充実。

Upset / Sunshine (Guinness)

このレーベル、ホントにアタリハズレの差が激しくて困ります。メンバーの写真やクレジットがないので試聴せずに買うのは勇気がいるんですが、しっかりハズしてしまいました。内容はソウルではなくつまらないロック。どなたか欲しい方、お譲りします。

W.G.M. / Just Jazzin' (A&R) '76

ダラスのサパークラブのハコバンでドラマーのPaul Guerrero率いるジャズユニット。オーソドックスなジャズナンバーが中心ですが、ちょっとハスキーないい感じの女性ヴォーカルが入っているので意外と聴けました。

Canadian All Stars / Northen Lights (Music Minus One)

カナディアンビッグバンドジャズ。「Get Down」、「Dorian Rock Pie」という2曲の重厚なジャズファンクを収録。うねるベースラインと生音に近い荒いドラムの音がファンキーでヨシ!

Lorenzo / Same (Vintage)

「Wicked drum break!」とか「Canadian Soul!」とかいう誘い文句にコロっと騙されました。「雨にぬれても」「ノックは3回」のどこがSoulだ!全編ただのポピュラーヴォーカルです。目玉のドラムブレイクが入っているのはなんと「Mack The Knife」で「ブレイクならなんでもいいのか!」と言いたくなるようなもの。悲しい......ネットでのジャケ買い、コメント買いには十分ご注意を!