Vinyl Review - 16

The Lightmen Plus One / Fancy Pants (Judnell) '71

ドラムのBubbha Thomas率いるLightmen名義のセカンドアルバム。前作同様スピリチュアルなジャズナンバーが中心。ゴリゴリのレアグルーヴトラックはありませんが、アップリフティングなホーンリフとエレピソロが印象的なグルーヴィーチューン「Fancy Pants」やフルートをフィーチャーしたラテンジャズ「Song Of Praise」などを収録。

Conti Family / Sounds Of America (No Label)

キッズものって好きな人は好きみたいですが、個人的にはそういう視点での関心はまったくなし。しかしこのアルバムはキラーを一曲だけ収録。その名も「Little Bongo Boy」はボンゴブレイク入りまくりの強力ファンクトラック。乾いたギターカッティングとぶっといベースラインも限りなくファンキー!

Ray Crawford / One Step At A Time (Dobre) '78

久々のジャケ買い。Ray CrawfordはJimmy Smithのバックギタリストでもあったようでシブい(と言うか地味な)ソウルジャズを決めてます。バタバタしたドラムが気にかかるもののベースのHenry Franklinのプレイがそれをカバー。タイトルトラックや「One For The Money」あたりがそこそこ。

Joe Marillo Quartet / Lady Caroline (No Label) '78

白人サックスプレイヤーのカリフォルニア録音プライベートプレス。長いサックスソロのイントロの後ファンクビートとブラジリアンビートが交差するスリリングな展開のB-3「Seclusion」とゆったりした前半部分から徐々にヒートアップしていく「Peace And Love」がオススメのジャズフュージョンアルバム。

University Of Miami Jazz Vocal Ensemble / No More Blues (No Label) '83

その名の通りのジャズヴォーカルグループ。内容はManhattan Transferのモノマネでオープニングの「Birdland」なんかまったく同じアレンジであきれます。なのにこれを買ったのはタイトル曲に惹かれたからではなく、「Rhythm Of Life」というイントロからファンキーベースがブンブン唸るレアグルーヴナンバーが収録されているから。

Don Moore / There's A Party Going On! (Stone Sound)

70年代っぽいジャケですが恐らく80年前半だと思われるニューヨーク録音のソウルアルバム。内容は打ち込みではないもののチープなシンセが耳障りな冴えないトラックがほとんどで、まともなのはフリーソウルなA-2「Rainbow Chaser」くらいでしょうか。

Katmandu / Same (Mainstream)

あのMainstreamから4人組のファンキーロックグループ。オルガン、ベース、ドラムはなかなかファンキーなんだけどヴォーカルとギターが思いっきりロックしててもう1つ好きになれない。ファットなブレイク入りの「Cotton Mouth」が収録されているので相場はけっこう高いみたいです。

Disco Ladies / Three's Company (Baby Grand) '77

例によってこのレーベルはメンバー等のクレジットがありませんが、裏ジャケの写真から黒人2人、白人1人の女性ヴォーカルグループと思われます。サバービア風に言うと“躍動感溢れるポジティヴなヤングソウル”の「Better Than Walking Out」がベストトラックですが、全体的には平均的な出来。

Bobby Glenn / Shout It Out (Koala) '76

EW&FのRalph Johnsonプロデュースのソウル/ファンクアルバム。バックには同じくEW&FのA.McKay、L.Dunn、P.Baileyの3名も参加しておりさすがにしっかりした演奏を聴かせています。但しアースっぽいのはA-1「Must Be Funk」くらいでA-2「Hey Love!」のようなミディアムやスローが中心の内容になっています。

Michael William Gilbert / The Call (Gibex) '80

「確かWaxpoeticsで紹介されてたよなあ」とかすかな記憶を元に安かったので買ってみたんですが、こういうのって環境音楽っていうんでしょうか?もう2度と針を落とすことはないでしょう。