Vinyl Review - 17

Aura / Same (Wizard) '77

昔某雑誌にこれとまったく同じデザインで黒いジャケットのものが掲載されていましたが、こっちはレーベル違いの青ジャケ盤。収録曲もまったく同じでどっちがファーストプレスなのかは不明(誰か教えて下さい!)。それにしてもイントロからグイグイ押しまくる最強ファンクグルーヴ「You Got Something」は最高!

U.S. Warren / For A Few Funky Dues More (Chytowns) '77

彼らの7インチで「The Drop」という曲があるがホーンやワウが入ったスローディープファンクでなかなかカッコいい。それがこのLPに収録されているというので購入したところなんと同名異曲だったのでがっかり。そればかりか薄っぺらいサウンドプロダクションで全編つまらないR&Bインストが展開されているので、これから買おうという方はご注意下さい。

Frank Ferrer / Aleluyah (Alhambra) '74

プエルトリコのパーカッショニストによるラテンソウルアルバム。怒涛のパーカッションブレイクに分厚いホーンセクションが挿入された暑苦しいほどのラテンファンク「Aleluyah」、ちょっと歌謡曲っぽい哀愁のラテンソウル「Yo Se」、そしてイチオシはギターカッティングとエレピがカッコいい快速レアグルーヴ「Cantare」。ただどの曲もヴォーカルがなくてインストだったらもっとよかったような気が...

Cortez Greer / Live At Scarlet O'hara's (Garner)

超高速の「Kool & The Gang」(曲名)のカバーで幕を開けるヴォーカリストのライヴ盤。ファンキーなオープニングに期待が募ったが後が続かない。終いに「Oldies Medley」なるものが始まった瞬間にはレコードを叩き割りたくなりました。

Lenon Honer Jr. / Love And Hunger (Homasa)

てっきりジャズアルバムだと思って買ったらどうしようもなくつまらないモダンソウルアルバムでガックリ。録音は80年中頃と思われ打ち込みやシンセのエレクトリックな音が不快なだけでなく楽曲自体もまったく魅力なし。それにしてもジャケには写ってるトランペットもフルートもトロンボーンもまったく入っていないのはナゼ?

E.L. James / The Face Of Love (Captown) '77

Hilton Feltonが全曲でアレンジを担当、もちろん演奏にも加わった黒人ヴォーカリストのアルバム。まるで演歌みたいなゴスペルベースのブルージーな曲が多いんだけど、ちょっと幻想的な雰囲気のメロウチューンB-3「Spring」はオススメ。

Tony LaMar / Reaching Out For Your Love (Bonita) '83

再びつまらないモダンソウルアルバムはハリウッド録音のプライベートプレス。但しこっちはタイトル曲のみなかなかいい感じのスムースソウル。打ち込みじゃないし。もちろん買うほどのことはないです。

Squash / And Now It's Here (Stasima) '80

カリフォルニアのマイナーレーベルに吹き込まれた正体不明のフュージョンアルバム。スキャットがフィーチャーされたフュージョントラックB-2「New Pictures」は途中サンバビートに転換して盛り上がりをみせるものの曲の長さが11分もあり途中で飽きてくる。他にはヴォーカル入りのA-3「Tribbles」が悪くないが、それ以外はつまらないインストフュージョン。

Bobby Carcasses / La Esquina Del Afrojazz (Areito) '89

ヴォーカリスト、トランペッター、ダンサー、(元)陸上選手という数々の顔を持つジャマイカ生まれのキューバ人、Bobby Carcassesの全曲素晴らしいハイクオリティーなキューバンジャズアルバム。特に「Emiliano lro」は彼の超絶スキャットにノックアウト必至のキラーチューン。

Barney Armstrong's Machine / Live At Jordan's Alpine (Rockin' n' Racin') '78

ジャケに一抹の不安はあったもののStevie Wonderの6曲メドレー入りってことで購入。ところがその不安が的中。そのメドレーも含め思いっきりロックした演奏でかなりツライ。シロートみたいなモタるドラムも聴いていて疲れるし。やっぱりやめときゃよかった...