Vinyl Review - 18

Eddie Gross / Guantanamo Bay (Queen G) '72

録音はジャマイカのキングストンだが彼自身はキューバ人と思われる。冒頭から冴えないカリビアン風味のソウルナンバーが続くが、B-2「Iticky Sticky Blues」でMetersを思わせるようなインストディープファンクが展開され腰を抜かす。軽快なソウルチューンB-4「But Baby Baby」もけっこうイケる。

Frank Penn and with The Esquires Ltd. / At Independence (Penn) '73

バハマ出身のコンポーザー/ヴォーカリスト(?)Frank Pennの3枚目のアルバム。「Gimme' Some Skin」(ヴォーカルヴァージョンとインストヴァージョンあり)がなかなかカッコいいファンクトラックだがそれ以外はすべて退屈なカリビアンソング。

Cedric Joseph / Praise To Victory (Star Song) '83

KoinoniaのバックにBruce Hibbard作品収録とくればAOR/CCMファンなら素通りできないはず。音のほうも想像通りで、王道AOR的なA-1「Won't Be Defeated」やホーンセクションが入ったファンキーなA-2「Big Step」など佳作が多い。但しキラーはなく、Bruce Hibbard作のB-4「Still The Same」もイマイチ。

Crystal / Uncut (Cholley) '82

キーボード×2、ベース、ドラムという編成の白人4人によるフュージョングループ。とはいえインストフュージョンだけでなくヴォーカル入りのファンクやAOR的な曲もあり多彩な内容。突出しているのは女性ヴォーカルをフィーチャーしたA-2「Foxy Roxy」で、ブリザブラジレイラ系が好きな人にはジャストフィットのジャズボッサトラック。

Full Fource / A Long Way Together (Castle)

ロサンジェルス産5人組ソウルヴォーカルグループ。パッとしないファンク、ミディアム系よりA-3、B-2といったスウィートソウルの出来がいいかも。

Oliver Sain / So Good (HCRC) '81

凡庸なフュージョン、出来損ないのブギー、ムード歌謡みたいなインスト(特にスタイリスティックスの「誓い」は極めつけ!)、まんまと一杯くわされババをひいちゃいました。誰か引き取ってくれる人いない?

Pete Schofield & The Canadians / Do Smoething Nice - Today! (Priwinkle) '74

カナダはトロントをベースにしたビッグバンド。毎週末ジャケに写っているクラブで演奏していたらしい。CarpentersやDawnなどポップスのベタなカバーがほとんどだが、女性ヴォーカルによるA-4タイトル曲はグルーヴィーなファンキーソウル。誰が演ってもハズすことはない「I Feel The Earth Move」のカバーも○。

Robert Lowe / Double Dip (Lowe-Down) '85

Lonnie Smith、Charles Earlandとのレコーディング歴を持ちGeorge Bensonあたりの影響を窺わせるジャズギタリスト。85年という時代もあってか内容はスムーズジャズファンクといったところ。どれも悪くはないが似た曲が並んでいてちょっと飽きるかな。

Joint Effort / What We Give (Morning Star) '80

このレコードいつもソウルにカテゴライズされてるけど、収録されているのは間が抜けたTOTOみたいな曲とかウエストコーストロック系が中心。B-1はファンクだがどうってことはない。A-3「Rhythm In Music」のみカラパナみたいでグッド。

Arthel's Funky Fey City Four / Good Times At Charley Charley's (Elite)

タイトルになっている「Charley Charley's」はナッソー(バハマの首都)のNO.1クラブらしい。そんな事情も知らずに単にジャケのカッコよさとグループ名に「Funky」という言葉が入っているというだけで安易に購入してしまった一枚。内容はファンキーとはかけ離れたのんびりしたカリビアンソング集。実際にここへ行って一杯やりながらこんなライヴを聴くんだったら雰囲気だけどね。