Vinyl Review - 2

Betty Lou Landreth / Betty Lou (Ya Ya)

最近買ったレコードの中でも群を抜いた内容で毎日聴いてます。ジャズでもロックでもソウルでもない独特の雰囲気を持ったアルバム。特に幻想的なヴォーカルとメロウでグルーヴィーなサウンドを持ったA-1「Miranda」は一番のお気に入り。あのMarcus Belgraveも参加!

Joe Lee & His Combo / Diversified (Papa Joe's)

アーカンソーのローカルジャズコンボ。やってる曲が「Tuxedo Junction」だの「Close To You」(Carpentersね)だのMilesだのもうムチャクチャで、まさにローカルジャズクラブのハコバンという感じ。そんな中でA面も最後にさしかかるといきなりファンキーなギターカッティングで幕を開ける強力ディープフルートファンク「Bottom Of The Bag」が登場します。この曲だけ明らかに異質でカッコよすぎ。

Sensational Saints / You Won't Believe It (King James) '73

ジャケとKing Jamesなんていういかにもなレーベル名に誘われつい買っちゃいましたが、やっぱりJBフォローワー。発売は73年頃ですが録音は60年代後半のように聞こえます。かなりJBっぽいシャウト入りのA-1、A-2はけっこういけますが、他は自分にはちょっと古くさくてキツイかな。

North Texas State University Lab Band / Lab '76! (No Label) '76

前回紹介した学生ビッグバンドは高校生でしたが今度は大学生。メンバーはほとんど白人のようですがかなりレベルの高いジャズファンクをやっています。中でもA-3は途中ブレイクでホーンとベースのユニゾンの上でドラムが煽る部分があって興奮モノ。またB-1はまるでTOP、Roccoばりのベースが炸裂する強力ジャズファンク。それにしてもこのジャケ、なんか意味があるんだろうか?

Johnny Mayes / Just A Few Facts Of Life (Mad-May) '79

ファルセットを多用した黒人シンガーのニューヨーク録音ソウルアルバム。ほとんどの曲が本人とベーシストのDement Ormondとの共作だが、この人のベースプレイがかなりカッコイイ!特にA-4「Do I Move Ya'」ではベースソロまで披露。チョッパーをほとんど使わないところがまたいい。

Jerome Van Jones / With A Little Help From My Friends (BASF)

ボルティモア出身と思われるキーボードプレイヤーのフランスで発売されたソウルジャズアルバム。このフランス盤がオリジナルかどうかは不明だが70年代前半にヨーロッパ各地で演奏していたようなことがライナーに書いてあるのでその可能性は大。(ライナーがフランス語なのでよくわかりませんが)内容はA-2、A-3がオルガンとパーカッションの絡み具合が絶妙なレアグルーヴで○。

Little Joe & La Familia / La Voz De Aztlan (Leona) '77

Little JoeといえばJBのカバー「Soul Pride」を収録したアルバム「Follow The Leader」が有名だが、このアルバムも「Recognize Me」というホーンセクションが唸る傑作ファンクを収録。但しこれ以外の曲がすべて悲しいほどツマラナイので購入の際はご注意を。

Al Williams Quintet Plus One / Sandance (Renaissance) '76

ベースにLeroy Vinnegar、ピアノにDwight Dickerson等を従えたAl Williams(ドラム)率いるジャズクインテット。オープニングのタイトル曲から強力なレアグルーヴをぶちかましてくれます(曲が短いのが残念!)。Leon Russell「This Masquerade」のラテンジャズっぽいカバーもシブっ!。

Paul English Group / First Taste (Goolengo) '81

キーボードとトランペットをこなすPaul Englishのフュージョングループ。お気に入りはA-1「Maybe By Tomorrow」で、当時ありがちな典型的フュージュンかもしれないがイントロのアコギと跳ねたリズムが超気持ちいいメロディアスなインスト。その上途中で大好きなヴァイブソロまで入ってきてもうメロメロになります。

Solstice / Same (No Label) '77

これは元々他のあるHP上でレコメンドされていたもの。購入したところあまりにもよかったので更に宣伝しちゃいます。ミネソタのヴォーカリストを含む6人組ジャズフュージョンバンドで、3曲入ったヴォーカル曲はどれも素晴らしく、特にA-2「Joy In The Night」は疾走するベースラインがたまらないJames Masonにも負けてないナンバー。あればきっと安いと思うので是非探してみてください。