Vinyl Review - 20

The Lightmen Plus One / Energy Control Center (Lightin')

Bubbha Thomas率いるLightmenの3枚目。レーベルは前2作のJudnellからLightin'に変わっている。一作ごとにジャズファンク度が増しておりこれが次作「Country Fried Chicken」で爆発することになるが、本作では「Wench」と「Blues For Curtis」の2曲が素晴らしいスピリチュアルジャズチューンで特にオススメ。

Jay Mitchell / Your Mama Your Daddy Again (Penn) '74

前回紹介したFrank Pennプロデュースによる同じくバハマのオルガンプレイヤーのアルバム。Frank Pennのソロよりソウル/ファンク色が濃く、「Rip Off Brother」「Goombay Bump」「Who's That In My Bed」等ラグドな演奏とソウルフルなヴォーカルがファンキー度150%アップ。

Carter and Chanel / Midnight Love Affair (Sweet City) '80

オハイオ、クリーヴランド産ヴォーカルデュオのインディーソウルアルバム。テンポを引きずるようなドラム、ロックしてるギター、ストリングス代わりのチープなシンセなどバックトラックがかなり不快。但し「Tonight Is Night」と「Together Forever」は曲自体は素晴らしいメロウソウルダンサーでアレンジと演奏次第ではダンスクラシックになってたかも。

Lloyd Wallace Trio / New Thing (Duo)

オルガンのLloyd Wallaceを中心としたジャズトリオ。レコード会社所在地も録音場所も記載のないプライベート盤。スピ−ディーな「Broadway」や「LGM」、ボサビートの「My First Thought」、ラテンジャズフィールな「Speak Low」等平均点は確実のソウルジャズ満載。

JoAnne Tardy / Think Of This (Samajoi) '86

購買意欲を萎えさせるオバサマジャケ、見た目通り落ち着いた感じの(冴えない)ジャジーなトラックが占める中、一曲「どうしちゃったの?」っていうようなファンク「The Dragon」を収録。ファンキーなクラヴィネットとドッシリしたボトムの上をフワフワしたヘタウマヴォーカルがかぶさるちょっとストレンジなクールトラック。

Lifetime / Same (Bojo) '83

ウィスコンシン録音のプライベートプレスで女性ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの4人編成グループ。サバービア系が好きな人なら気に入ること必至の内容となっており、特にJon Hendricksの「I'll Bet You Thought I'd Never Find You」のカバーはMeta Roosの「Real Thing」あたりを彷彿させる最高の出来。Lalo Schifrin作「Down Here On The Ground」の心地よいアレンジも極上!

Willie Rodriguez / Heat Wave (Fonseca)

バンドリーダー及びトランペット奏者として50年代後半から活躍しているWillie RodriguezがヴォーカリストにLeo Casinoを迎えFonsecaレーベルに残したブーガルーアルバム。アルバムタイトルは裏ジャケとレーベルには「Pussycat」と記載されておりどっちが正しいのかは不明。「Golden Bugaloo」「Pussycat Bugaloo」といったそそられるブーガルーナンバーを収録。ちなみにジャケはNYを熱波(Heat Wave)が襲ったその日にセントラルパークで撮影されたらしい。

Mike Lundy / The Rhythm Of Life (Secor) '80

数年前にレココレのハワイアンコンテンポラリー特集で絶賛されていたレア盤。ハワイものは値段のわりにつまらないのが多いがコイツは確かにいい!リズムセクションなんか聴いてるとレアグルーヴ的にもイケる。これで一曲メロウなトラックでもあれば完璧だったんだけど。

First Light / Same (M.F.S.)

ありがちなグループ名だがこれはオーストラリアのフュージョンバンド。録音は70年代中頃と思われる。フュージョンというよりジャズロックかプログレと呼ぶべきようなトラックが並んでいてあまり好みではないが、A-3「Sonidos Negros」はヨーロッパ的なジャズフュージョンで転がるエレピがグッド。

Baya / Same (HCRC)

パーカッショニストのPat Murphyをリーダーとする8人編成のラテンフュージョングループ。クレジットはないが録音は80年前後と思われる。残念ながら突出した曲もなくパッとしない平凡なフュージョンアルバム。