Vinyl Review - 29
Willie
& The Nombres / Same (Lorain Music) 強力ディープファンク「Cold Wine」(The Nombres名義)が7インチで出ているが、それを収録したLPを発見!しかし聴いてみたら後年再録された別バージョン?というよりまったく違う曲みたいで7インチのほうが遥かにカッコよかった(録音は70年代半ば以降か?)。そのかわりベースとギターがユニゾンでヘヴィーに迫るインストファンク「Free」とワウがかかったギターの刻み具合が絶妙なファンキーディスコ「Trivialities」のグルーヴで大満足。 |
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Boo
& The Tru-Tones / Show The World (West Indies) ギタリストRonald "Boo" Hinkson率いるカリビアンソウル/レゲエバンド。ミーターズ風ファンク「Don't Blow This Joint」がイチオシだが、欲を言えばもう少しドラムが打っててほしかった。「チュルルチュルル」というコーラスがノーザンっぽいソウルチューン「You're The Match」もナイス。 |
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George
Frye / Keep-On Keeping-On (Beach City) '81 コレクター心をくすぐる手書きヘタウマジャケ(単にヘタなだけ?)のカリフォルニア産モダンソウル。浮浪者みたいな風貌に似合わない爽やかフリーソウル「You're The One」をはじめスローの「You're All My Dreams」やタイトル曲「Keep-On Keeping-On」等粒の揃った好盤。 |
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Daybreak
Ltd. / Same (Deva) '81 サンフランシスコをベースとした6人編成のジャズフュージョングループ。ヴァイブをフィーチャーした妖しげなメロウジャズファンクA-2「Love Is Who We Are」がRoy Ayersみたいでグッド。ブラジリアンフュージョン好きにはB-3「Gabriel And Los Osos」をどうぞ。 |
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Sunshine
People / Same (Gemini) '80 テネシーのマイナーレーベルからリリースされた正体不明のファンク/ソウルアルバム。A-1「Sunshine People」はGastonのメンバーV. Burroughsの曲。と思ったらGastonのLPに収録の「My Dreams」と「Love And Affection」まで演っている。「My Dreams」に至ってはまったく同じテイクみたいだがメンバーのクレジット等も一切なくこのあたりの事情は不明。それにしてもブラジョンの「Stomp」やダイアナ・ロスのヒット曲がComposer/Publisher Unknownとクレジットされてるいい加減さがスゴイ。 |
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Sunny
& The Sunliners / This Is My Band (Key-Loc) ディープファンク「Get Down」やミーターズ「Cissy Strut」のカバーで知られるテックスメックスグループ。このアルバムでも「Soul Power」や「The Thing」などシビれるテキサスファンクが炸裂! |
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Jasmine
/ Softly Strong (Broken) '87 Jasmineというグループはいくつか存在するが、これはFran Comiskey(Key)、Angelle Trosclair(Vocal/Key)、Patrice Fisher(Flute/Harp)という女性3人を中心としたグル−プ。録音はニューオリンズとグアテマラで行われている。小鳥のさえずりのようなフルートとフェアリーなヴォーカルがJanet Lawsonの「Sunday Afternoon」を思い起こさせるタイトル曲やスキャット入りブラジリアン「A Toda Samba」など素晴らしい。 |
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Creative
Arts Ensemble / New Horizons (Riza) ピアニストのKaeef Ruzadunと女性シンガーB.J. Crowleyを中心とするスピリチュアルジャズユニット。ライナーノーツによるとこれがセカンドアルバムらしい。ピアノとヴォーカルが美しすぎるスロー「New Horizons」と軽快に疾走するスピリチュアルジャズチューン「See Discoveries」がお気に入り。 |
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Fantazia
/ Same (Big Wave) '79 「Private Disco Fusion Funk!」「Sounds like Steely Dan」なんていうキャプションにまた騙された!どこがスティーリー・ダンだっ!垢抜けないLAの3流ロックバンドでしかない。唯一の救いはカラパナチックなA-3「All Together」で、AORファンになら受け入れられそう。たぶん。 |
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Randy
Parker & Tim Ford / The Gingers Are Blooming (Ginger)
'79 少し前に某レコード屋でレコメンドされてたので買ってみたハワイのSSWもの。「Palau」、「My Drifting Soul」といったオリジナルもいいが、ビーチボーイズで有名な「Sloop John B.」や個人的に大好きなロギンス&メッシーナの「Lahaina」のカバーがうれしい。 |