Vinyl Review - 3
Jazzberry
Patch / Same (JBP) '77 今まであまり話題に上らなかったのが不思議なくらい素晴らしいジャズファンクアルバム。フルート、オルガン、クラヴィネットにヒップなムーグソロまで飛び出す20分に及ぶタイトル曲A-1、イントロからオルガンが鋭く切り込む最高のレアグルーヴナンバーB-1、リフがカッコイイヘタウマヴォーカル入りジャズファンクB-4と言うことなしの完璧盤! |
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Little
Janice / Today's Youth (Pzazz) Pzazzはカリフォルニアのジャズ系レーベルだと思いますが、これはれっきとしたソウルアルバム。大半がこのLittle JaniceことJanice Tyroneのオリジナルで、バックにはLeon HaywoodやEarl Palmerといった名プレイヤーが参加しています。A-2, A-4の味のあるファンキーソウルがナイスです。 |
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Arlene
Bell / Two Sides To Every Coin (Velvet) 女性ソウルヴォーカルを続けて紹介。こちらはよりファンキーだが通して聴くと録音の感じにバラツキがありシングルの寄せ集めアルバムかもしれない。Bobby Byrdみたいな男性ヴォーカルが絡むB-4「Did You Mean It」や続くB-5などのイナタいファンキーさが特徴。ただ全体的に音圧が薄く感じられそこがちょっと難点。 |
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Ascots
/ Color Me Soul (Crazy Cajun) '78 Crazy Cajunはテキサスのレーベルで「Soul Deep Collection」でも一枚紹介されてますがそれほどマイナーではないようです。特に突出した曲はなく演奏もバタバタした感じですが、ラテンフレイヴァー抜きの「Funky Nassau」といった趣のタイトル曲やJBっぽいB-2がそこそこの出来です。 |
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Cut
Glass / Presenting Cut Glass (Cut Glass) '74 ものすごいファッションのずんぐりむっくりな7人組はノースカロライナより登場。向かって一番右から遠慮がちに顔をのぞかせている黒人がどうやらヴォーカルのようです。ドローカルな雰囲気はそのまま音にも反映されており、収録曲のほとんどがカバーですがDoobieの「Long Train Running」がパーカッションとオルガンが効いていて意外とグルーヴィーなアレンジになってます。 |
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Ronnie
Kole Trio / Hot And Kole (Viko) 9:1分けのオジサンRonnie Kole(Piano)のこのアルバムはトリオと言いながらホーンセクションまで入ってますが、内容はたいしてオススメできるものではありません。かろうじてA-1「Mucho Malagauena」という変なラテンソウルジャズがオモシロイと言える程度。 |
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Alan
Broadbent / Palette (Granite) '79 ローカル臭いのが続いたので少しまともな音楽を。Woody Hermanのバンドでアレンジを担当していたというニュージーランド出身のピアニスト。バックミュージシャンも一流どころが参加してます。Stevieの「Summer Soft」、オリジナルのB-1、B-3で穏やかなブラジリアンフュージョンをやってます。 |
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Avis
/ Sweer Life (Feline) '87 これまで紹介してきた中で録音が一番新しいレコード。4曲入りミニLPだが注目すべきはMinnie Ripertonの「Simple Things」の秀逸カバー!個人的に一番好きなMinnieの曲がこれなんですが、このバージョンはオリジナルより若干テンポアップしてサックスも入り洗練された音でVeeeery Good。声もご立派な体格からは想像し難いかわいらしいハイトーンで合格! |
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Magewind
/ Same (Records) '81 "Records" Recordsというミルウォーキーの変わった名前のレーベルからリリースされたこのグループは、トランペット、ギター、キーボード、ベース、ドラムの5人編成のジャズフュージョンバンド。高速フュージョンファンクのA-1とちょっとヨーロッパ的な匂いがするヴォーカル入りフュージョンのA-3が推薦曲。 |
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Kelowna
Senior Secondary Jazz Ensemble / Suncathers (Brothers) '78 またまた出ましたローカル学生バンド。前2枚は重厚なジャズファンクといった音が中心でしたが、これはもう少しライトなかんじ。特筆すべきはA-3「All I Need」。女性ヴォーカルにコロコロと転がるヴァイブが印象的なメロウスウィングナンバー。サバービア系が好きな人にはフィットすること間違いなし! |