Vinyl Review - 30

Johnny Zamot / Introduces The Boogaloo Frog (Discomoda) '74

パート23で紹介した7-11盤と「Kool And The Gang」等5曲もダブっているが、それ以外にも「Boogaloo Frog」「Are You Ready」「Hey Mama」といった問答無用のブーガルーチューンがズラリと並ぶ。買ったのはコロンビア盤なんだけどオリジナルはやはりアメ盤らしいです(HK様、ご指摘ありがとうございました!)。ガックリ。

Billy Martin / Strawberry Soul (Trans-World)

ニューヨークで生まれ育ち、その後フランス、ドイツ、カナダと渡り歩いたファンキーマンBilly Martin。別アルバム収録の「I Turn You On」のようなインパクトのある曲はないが、「Funky Feelin'」「It's Your Life」等ストレートなファンキーインストが聴ける。

Cal Green / Trippin' With Cal Green (Mutt & Jeff) '69

Hank Ballard、Jack McDuff、Ray Charlesらとプレイした経験を持つジャズギタリスト。「Revolution Rap」というクールなジャズファンクがコンピにも収録されているのでご存知の方も多いかもしれない。このアルバムではオルガンでCharles Kynardが参加しており「Trippin'」「Sieda」など60年代後半のプレスティッジ的なソウルジャズを展開している。

Cecile Frenette / Same (Canadian Talent Library) '82

カナダ、モントリオール生まれの女性シンガー。Tata Vegaバージョンも捨てがたいがここに収録の「Magic Feeling」はより洗練されたアレンジと切れのあるリズムが素晴らしい完璧なフリーソウル。しかしそれ以外はすべて退屈なスロー系。

Pentacostal Ambassadors / A New Beginning (Tyscot) '81

インディアナポリスのゴスペルソウルグループ。試聴したらアースのThat's The Way Of The World似の「We Shall See Our Savior」がよかったので買ったんだけど改めて聴くとイマイチだなあ。それよりもゴスペルグループに似合わないジャズな「A New Beginning」のほうがいいかも。いずれにせよたいした内容じゃないです。

Sunny & The Sunliners / Yesterday And Sunny Vol.II (Key-Loc)

前回に引き続きもう1枚。しかしこっちはちょっとレベルダウン。JBマナーのファンキーソウル「I'm A Practical Guy」はいいが、あとはライトソウルな「I'm No Stranger」が何とか聴ける程度。

First Borne / The First Borne Album (Olive Tree) '80

いかにもなジャケのプライベートプレスだがなぜかLee Ritenourが半数近くの曲に参加。A面は女性シンガーをフィーチャーした中途半端なポップス、B面はピアノメインのスロージャズで面白みのない曲ばかり。

Sugar Pie DeSanto / Hello, San Francisco (Jasman) '84

これって単なるベストアルバムですね?まあこのコーナーもそろそろネタ切れなんで許してください。Luv N' Haightのコンピ収録の「Git Back」をはじめ「Straighten It Out With Your Man」や「Keep Your Women's Lib」などブルージーなファンキー臭漂いすぎっ!

The Collective Star / Garuda (Unan) '75

以前某廃盤専門店のレアグルーヴコーナーで見た気がしたので買ってみたんだけどこういうのってサイケロックって言うんでしょうか?A-1なんかバックトラックだけだと確かにレアグルーヴっぽいんだけどねえ。まあやめといたほうがいいです。

Vincent / The Soryteller (Communication)

ジャケの雰囲気と「Rare Private Soul Funk from late 70's」とかいう言葉に誘われ購入。このエレクトリックな音のどこが70年代だっ!どう聴いても大嫌いな80年中頃の打ち込みサウンド。それにしても記念すべき300枚目のレビューアルバムがこんなのとは。トホホのホイです。