Vinyl Review - 32

Eddie Bo / The Other Side Of Eddie Bo (Bo-Sound) '77

自身のレーベルBo-Soundからのファーストアルバム。77年と言えどもニューオリンズ特有のシンコペーションの効いたうねるようなファンキーグル−ヴは健在。それが全開のB-1「Steppers Step」なんかチビリます!この曲は次作「Watch For The Coming」でも再演されてるけどこっちのほうが数倍ファンキー!他にも「Sneaking In」や「First Time Around」などニューオリンズファンク炸裂!

Juice People Unlimited (O.S.T.) / Disco Godfather (Apple Juice) '79

お馴染みRudy Ray Moore主演映画のサントラ。バックを固めるのはJames Gadson、Paul Jackson、そしてチョッパー男David Shields!といった百戦錬磨の強者たち。タイトルそのまんまのファンキーディスコ満載だけど、スローのB-1「I Never Wanted To Say Goodbye」が一番好きかな。

Cha Cha Shaw / Kingdom Come (Folkways) '79

トランペットプレイヤーCharles "Cha Cha" ShawのFolkwaysにおけるセカンドアルバム。前作「Into Morning」は聴いたことはないが、本作はスピリチュアルジャズというよりアバンギャルドな印象さえする。残念ながら録音が非常に悪く、せっかくのジャズファンクチューンも音がこもっていてシャープさに欠ける。

Gayles Family / Same (No Label) '81

総勢16名のゴスペルモダンソウルグループ。分厚いヴォーカルに圧倒されるアッパー「Working Song」とチョイメロウなゴスペルソウル「Things Are Going To Change」がまあまあだけど全体的にたいした内容じゃないです。

Marla Fant / At Last (Marla Fant) '80

マイアミで録音された女性シンガーソングライターのプライベートプレス。ピアノやアコギ中心の静かめの曲が多く占める中、A-3「To Fly」だけは躍動感溢れる爽快なAORチューン。もしもリードギターがJay Graydonだったらピッタリハマりそう。

Cozy Eggleston / Grand Slam (Co-Ezz)

テナーサックス奏者Cozy Egglestonとオルガン、ドラムのトリオによる演奏。67年にグループが結成されたらしく、クレジットはないが録音は70年前後と思われる。全編に渡ってシブいスモーキーソウルジャズが聴ける。

Jimmy Salcedo Y Su Onda Tres / Same (Famoso)

セルメンやソフトロック系の影響を受けていると思われるコロンビア(たぶん)のアーティスト。白眉はサンタナやウィリー・ボボで知られる「Evil Ways」を思わせる「Mira」。ブーガルービートとパーカッション乱れ打ちルンバビートの波状攻撃が繰り広げられるキラートラック。オープニングのゆったりハッピーソング「Que Linda Es Colombia!」もグッド。

The Common Bond / Come Quickly Jesus (Hope Recordings)

ジャケだけ見て何かピンとくるものがあり買ったレコード。メロウなCCMを期待したが見事にカンは大ハズレ。確かにクリスチャンミュージックだけどコンテンポラリーじゃない。どの曲もとても最後まで聴けません。
* Not recommended

V.A. / Let Us Be Heard (Mares) '71

このレコードはチカーノ系が多く住むイーストLAで行われたバンドコンテストの決勝に残ったグループの演奏を収めたものらしい。ロック、フォーク、ファンクとジャンルは様々だがなぜかラテン系はない。Our Generationというグループの「Super Highway」がヘヴィーファンクでオススメ。

Shirley Granger / Black Eyes (SGM) '77

イギリスのレコード屋から送られてきた通販リストに75ポンドで載ってたブツ。ネットでちょこっと探したら安値ですぐに見つかった。A-2「Givin' Up The Man I Love」が「キラー・アップテンポ・ソウルジャズ・ヴォーカル!」なんて書いてあったから期待してたんだけどイマイチ。その他もジャズやブルースの腐ったカバー。The End.