Vinyl Review - 33

O.S.T. / Solomon King (Sal/Wa) '74

ブラックムーヴィーのサントラ。15分近くに及ぶそのテーマ曲はハイハット、ワウギターの刻みにストリングスが被ってくるいかにもなファンキーインスト。しかしこれ以外はNG。巷ではけっこうな値段がついてるけど5桁出すほどのもんじゃないです。

Trikk / Never Say Never (Aanco) '88

コロラド産黒人2人、白人2人のグループ。このレコがなんで自分のウォンツに入っていたのかどうしても思い出せない!。70年代後半のソウル/ファンク系だと思ってたけど打ち込みとシンセが許せない腐ったポップロック。88年じゃしょうがないか。
* Not recommended!!!

Via Libre / Same (Arcano) '76

何かにエルサルバドルのグループと書いてあったが真偽は不明。2本のギターが絡み合う超ファンキーなイントロを聴けばイッパツでヤられる「Delicado」を収録。が、途中シンセがモロ歌謡曲なメロディーを弾きちょっと悲しくなる。そしてこれ以外の曲がすべて×なことを知りもっと悲しくなる。

TSU Jazz Ensemble / 3rd Ward Vibration Society (Sum) '76

管楽器だけでも20人以上いるメガビッグバンド。人数が多いだけあって音も分厚い。12分以上もあるオープニングをはじめどれもゲップが出そうなファットなジャズファンクばかり。いいけど1枚通して聴くとけっこう疲れる。

Bruce Tilden / Together Ensemble (Sunshine Coast Promotions) '78

ヴァンクーヴァーのホテルでのライヴ録音。シンガーソングライター系の音だけど自作はないみたい。A-3「Attitude」はギターのカッティングとジャジーなソロがレアグルーヴ的にもOK。B面に移るとジャズっぽくなって「Summertime」「Moonglow」「Fever」等の名曲がスイングしまくってます。

The Alan Lee Jazz Quartet / Same (Jazznote) '73

オーストラリアのヴァイブ奏者。Luv N' Haightのコンピに収録された「Flyng Saucer」を含むLP「The Smilor」のほうが有名かもしれないが、こっちも内容は負けてない。レスリー・ダンカンのカバー「Love Song」はジワジワと染み込むようなグルーヴがヤミツキになりそう。

Windrose / Same (Ram) '80

テキサス産フォーキー&メロウな女1人、男2人のグループ。タイトルからして爽やかなブリージーチューン「Blue Skies」と女性シンガーSue Williamsの透き通るような歌声でとろけるメロウ「Just For Me」が抜群。SSW系のAORが好きな人ならきっと気に入ります。

Spider Martin / I'm A See Ya (Edmar)

Edmarというレーベルはカリビアンものを多くリリースしているが録音はニューヨーク。音のほうもまっとうなソウルジャズで、タイトル曲はパーカッションとヴァイブが織り成すリズムにスパイダーのサックスが吠えるディープジャズチューン。

Little Joe & The Latinaires / Adios Mariquita Linda (Buena Suerte)

このアルバムに収録の「Midnight Lace」という曲が「モンスターラテンファンクトラック!」だというので買ってみたんだけど...どこがだっ!このフツーのスローラテンインストのどこがラテンファンクなんだっ!理解できないオレが悪いのか?
* Not recommended!!!

John Gregory Orchestra / The Detectives (Philips) '76

John Gregoryと言えば「Jaguar」のカッコよさが忘れられないが、この刑事もの主題歌特集も素通りできない。オルガンとドラムの強力なコンビネーションで始まり徐々にホーンが厚く重なっていくスリリングな展開の「Streets Of San Francisco」が最高。縦横無尽にうねり狂うベースラインにも注目。Bラス「Griff」のオルガン&ドラムブレイクも熱い!そして天下一品のオーケストレーションアレンジに脱帽!