Vinyl Review - 35

Los Pablos / Same (Tear Drop)

テキサスラテンファンク爆発!オープニングは初期Koolを思わせるようなイントロからジミヘンみたいなギター(うるさすぎ)やワイルドなオルガンが暴発するファンキーラテンロックジャム「Los Pablos '70」。そして続く「You Got Me Hummin'」はご存知Sam&Daveの名曲のブレイク入りヘヴィーファンクカバー。即死っ!但しB面は別の意味で即死。

Spaceark / Spaceark Is (Colorworld) '78

サバービアでも紹介されたもう1枚のアルバムもいいけど個人的にはこっちに軍配あり。なにしろグルーヴィーメロウソウルのオンパレードで捨て曲なし。特に「Sweet Hitch Hiker」「Take Her Out Dancing」「Phantom Lover」は素晴らしく切な系のメロがたまらない!

Carol Anderson / Ain't Givin' Up (Coup) '83

モダンソウルと呼ぶにはやけにいなたい音。容姿とピーヒョロ言うシンセ(この時代のダメなところはとにかくシンセ!)は勘弁してもらいたいが、A-2「I Found Love」はギタープレイがカッコいいナイスソウル。ノーザン好きにはB-1「Sad Girl」をどうぞ。

Fajardo / Fajardo's Boogaloo (Kubaney)

キューバ生まれのフルート奏者Jose Antonio Fajardo。このアルバムはタイトル通りのブーガルーてんこ盛り状態で最高。特に「Taste Of Honey Boogaloo」「Watermelon Man」あたりがオススメ。ジャケとタイトルは違うけどCDも出てます。

Monguito Santamaria / En Una Nota! (Inca) '74

サルサや歌ものラテンはちょっと苦手。で、これには一曲だけ超強力なインストラテンレアグルーヴ「Martinez」を収録。自由に跳び回るエレピがスペーシー!

David Nunez / Uprising (Koala)

この人ネイティヴアメリカン系?内容のほうは、フルートが妖しいジャズファンク「Times Are Getting Hard」、爽やかなAOR「How Can I Get To You」、ラテンロックな「Move Back To The Country」など多様なサウンド。

The Irvin Lee Project / Same (Checkpoint) '87

しまったー!87年録音だったとは!当然の結果、大嫌いな打ち込み入りのエレクトリックな音。曲自体も出来損ないのソウル/ファンク。

Gloria Edwards / Anything You Want (Crazy Cajun)

クオリティーはともかくマイナーソウルものを多数出しているCrazy Cajunレーベル。いなたいソウルやブルースが多くてイマイチ冴えないけど、B-1「Don't Mess With My Man」はファンキーでヨシ。

Tamarack / Same (Parbar) '81

女2人、男4人のCCM系AORグループ。フュージョンっぽい「Carry My Blues Away」、ファンキーな「Thinkin Is」、スローの「Here I Am」など佳曲多し。

Red Wolfe Quartet / Jubilee (Pod) '82

「Local Private Jazz Funk」とかいうから買ったんだけど少なくともジャズファンクじゃ絶対ない。でもこれが別の意味でよくって、ホーギー・カーマイケルやコール・ポーターの名曲満載のグッド・タイム・ジャズ。ほのぼのした気分にしてくれます。