Vinyl Review - 6

Washington Jamb Band / Gonna Get Your Cherry (Leo)

プライベートプレスと思われるローカルファンクながらこのレコードは比較的認知度が高いかもしれません。フロリダで吹き込まれたらしくTKサウンドを思わせるファンクやファンキーディスコが満載。特にA面はほとんどチョッパー弾きまくりのどこを切ってもおいしすぎるファンクの金太郎飴状態。B面は女性ヴォーカルによるマイアミソウル系のトラックもあったりして、必要不可欠の一家に一枚盤となっています。

Geneva Connection / Same (Geneva) '74

これはオフブロードウェイのヒットミュージカル「The Connection」を映画化したもののサントラらしい。演奏はモータウンサウンドを支えたFunk BrothersのピアニストJohnny Griffithが中心となっている。 B-2のジャズファンク「O.D.(Over Dose)」やB-3「Time To Smile」がいかにもブラックムーヴィーのサントラといった感じで素晴らしい。

Kashmere Stage Band / Expo.'75 (Kram)

学生バンドシリーズもいよいよ本命の登場。Conrad Johnson教授率いるテキサスの高校生バンド。8枚ものアルバムを発表している彼らだがそのどれもがウン万円もの高値で取引されているのはご存知の通り。これは最後のアルバムでなんと75年の沖縄海洋博でのライヴ。全曲最高というわけではないが、高濃度ファンク「Satin Soul」は強力!それにしても当時沖縄で彼らのライヴを見て一体どれだけの人が熱狂したのでしょうか?

Peace Justice & Equality / At The Disco (Stone Gold) '78

このテのグループ名ってホント多いですよね。EW&F?BS&T?あたりが始まりなんでしょうか?で、これはヴァージニアのローカルレーベルからのファンク/ソウルグループ。バラードやアカペラメドレーなんかも入ってますが、やはりA-2、A-4といったファンクナンバーのほうが出来がいいと思います。

K.I.D. / Fine Time Tonight (Baby) '82

イタリアンファンクといえばRainbow Team、Selection、Flowchart、Firefly、Ago等かなりメジャーになってきているが、これはまだ若干知名度が低いかもしれない。とは言えサウンド的には前述のグループと大差のないいわゆる80年イタロファンク。Chicの「Good Times」をしっかりパクったタイトル曲、キレのいいホーンが入ったダンスチューンA-4/B-2、JacksonsみたいなちょっとポップなB-4等意外と聴きどころが多い。

Charnissa / Same (Zeus) '78

Aretha Franklinのバックで歌っていたという彼女が喉の手術等数々の苦難を乗り越えやった発売したソロアルバムがこれ(らしい)。ファンクは含まれておらずほとんどがミディアムかスロー系のソウルナンバーで占められていて、まさにArethaの影響を受けた彼女の歌声を満喫できる。

Obatala / Same (Dash) '77

マイアミTK傘下のDashからリリースされたこのアルバムは、ジャケはさておき文句なしの名盤。特にオススメはA-3「Shades Of September」。爽やかなメロディーに流れるようなギターカッティングやストリングス等、フリーソウル/AORファンも納得の完璧トラック。この曲はどこかのコンピにも収録されていたはず。軽快なA-1、スローのA-2、ファンキーなB-1などどれも非の打ち所なし!

Monty Guy / Love Jamboree (Evertone) '82

ニューヨークのローカルレーベルに吹き込まれたソウルシンガーのアルバム。モダンソウルと言えば聞こえはいいが、歌がヘナチョコ過ぎてレコメンドできるものではない。A-1, B-3などはサウンド的には悪くないので残念です。

Ike White / Changin' Times (L.A. International) '76

なぜか今までずっと無視していたアルバム。West Coast Revivalと同じレーベルだしマイナーなんだろうと信じていましたが「Ultimate Breaks & Beats」に収録されるほどの有名盤だったんですね。ハイライトはやはりコンピ収録の最高にファンキーなB-3「Love And Affection」。メロウソウルB-3「Happy Face」も激好み。

Ernie Story / Meditation Blue (Legend) '77

Curtis MayfieldやChi-Litesにも曲を提供している(らしい?)白人ソングライターのソロアルバムで、好きモノにはうれしい手書きジャケです。ヴォーカルはイマイチですがイントロのギターカッティングだけでノックアウトのフリーソウルA-1「Disco City」やファンキーインストB-2「The E Groove」は是非聴いてもらいたいトラックです。