Vinyl Review - 7

Chapparrals / Shake Your Head (Maximillion) '78

アトランタのマイナーレーベルに残された9人編成グループのグレートファンクアルバム!Washington Jam Bandとともに個人的ローカルファンクランキングの中ではかなりの高位置にあります。特にタイトル曲はスローテンポのファンクトラックでウネリのあるグルーヴが素晴らしい!確かこの曲はどこかのコンピに収録されていたと思います。絶対「買い」です。

Pearly Queen / Treasure Hunt (Sound Triangle) '74

CokeやRay & His Courtを輩出しているSound Triangleからやはりラテンファンク系グループのアルバム。雑誌等で紹介されたせいかCokeの方が有名ですが、内容的にはこちらの方が上。何と言ってもA-2「Move On」とB-2「Jungle Walk」の2曲が強力すぎるディープファンクトラック。もちろんお決まりのズッコケラテンソングも収録されてます。

Blair / Night Life (Solar Sound) '78

BlairことBarney "Blair" Perryは元Blackbyrdsのギタリスト。あの大ヒット「Walking In Rhythm」の作者でもあります。その彼がソロアルバムを出していたなんて、恥ずかしながらつい最近まで知りませんでした。内容はBlackbyrdsの延長線上にある感じのちょっとジャジーなソウル/ファンクで、ストリングスが大幅にフィーチャーされた厚みのあるサウンドになっています。

B.B.K.'s Expedition / Upship's Creek (MK)

黒人2人、白人6人の正体不明ファンク/ロックグループ。某米有名ネットレコードショップで$100もついていたので、安く買えた時はかなりうれしかったんですが内容はイマイチでした。ラグドなO'Jaysのカバー「For The Love Of Money」やオリジナルでブレイク入りの「Crazy Woman」あたりはそこそこですが、Chicagoの凡庸なカバーが3曲もあったりしてちょっと勘弁。

Gregg Wright / Khamsin (RCS) '78

黒人ギタリスト兼シンガーのアルバム。表ジャケだけだと素通りしそうですが、裏ジャケにはエレキギターを背負って馬に乗っている本人の思いっきりアフロヘア写真が載っています。何曲かソリッドなファンクトラックも含まれていますが、ロックっぽいギタープレイが随所に聴かれ本人の風貌ほど黒っぽい音ではありません。

Moonlyte / Better Late Than Never (Astro)

フィラデルフィア産と思われるラテンファンクグループ。ワウワウが効いたギターがカッコイイラテンファンクのタイトル曲A-1がベストトラックだが、オルガンとパーカッションが炸裂するA-4「Redemption」やB-5「Funky Epilog」も腰砕きファンキーラテンレアグルーヴで言うことなし!

Crossection / Same (Al Loco) '79

オークランドのマイナーレーベルから黒人1人(Vocal)、白人5人のグループ。オークランドと言えばTower Of Powerをすぐに思い浮かべますが、A-1, A-2, B-4などはホーンセクションは入っていないものの、それっぽいサウンドでなかなかの好トラックとなっています。

Latinaires Orchestra / 73 (Soufriere) '74

「Roasted Or Fried」収録のアルバムが有名なバルバドス出身のカリビアンファンクグループ。これは74年に発売された彼らのセカンドアルバムだと思われます。内容は前作には劣るものの「シュトラウスはかく語りき」のカリビアンファンクバージョンは秀逸!

Dave Barduhn Big Band / Barduhn (No Label) '77

サックス、トランペット、トロンボーンそれぞれ5人ずつの計15管を配したビッグバンドジャズファンク。これを買ったのはTower Of Powerの名曲「Squib Cakes」のカバーが収録されていたから。残念ながらオリジナルのあのスリルと緊張感溢れるサウンドには到底かないませんが、ドラムはかなりがんばっていてDavid Garibaldiにあと一歩(?)です。

Ethiopian Quintet / Afro-Latin Soul Vol.2 (Worthy)

エチオピアのヴァイヴ奏者Mulatu Astatke率いるEthiopian Quintet。前作「Afro-Latin Soul Vol.1」同様最高のラテンジャズです。(と言いつつ「Vol.1」は持ってないんですが...)A-1「The Panther」はブーガルーなのでそのテが好きな人も要注目。ちなみにA-3「Soul Power」はJBのカバーじゃないので念のため。