Vinyl Review - 8

The Three Of Us / Dream Come True (Hilton's Concept)

Hilton Felton(Keyboard), Johnathan Settel(Drums), David Mendenhall(Guitar)の3人によるソウルジャズアルバム。「Family And Friends」等激レアなソロアルバムで有名なHilton Feltonのかなり初期の録音と思われます。超クールなラテンソウルジャズのA-1「Here Comes David」とFeltonの激しいオルガンが爆発する暴走ジャズファンクA-3「Your Analysis」でブッ飛んでください!

Quinn Harris & Masterminds / All In The Mind (Reynolds)

サンフランシスコのローカルレーベルからサックス/キーボード奏者Quinn Harris率いる正体不明のグループ。内容は男性及び女性シンガーによるソウルナンバーが中心ですが、Quinn Harrisのフルートがレアグルーヴ度をアップさせるB-1タイトル曲やA-2「Freedom Flight」といったインストナンバーがバツグンです。

Rayfield Reid & The Magnificents / Treat You Right (Ken-Tone)

ナッシュヴィルからは高得点をつけたい捨て曲なしの素晴らしいソウル/ファンクアルバムを紹介。録音年の表記はありませんが音の感じから75年前後と思われます。JBマナーのB-1, B-4といったファンクナンバー、スローのB-3、軽快なソウルナンバーA-1, A-5などナイストラック目白押しの傑作アルバム。

Frank Motley Orchestra / Let It Be (Paragon)

Majestics, Bill Martin, King Herbert等その荒削りなファンキーサウンドが魅力のカナディアンファンク勢ですが、このFrank Motleyのアルバムもメチャメチャファンキー!ハイライトはJazzmanのコンピCDにも収録されたEddie Boのカバー「Hook&Sling」で目の前でライヴを聴いているかのような臨場感溢れる音がたまりません。あのMighty Popeのソウルフルなヴォーカルも3曲で聴けます。

Berkelew & Safford / Listen To The Future (BeakToBeak) '80

ギターのBruce BerkelewとドラムのMonte Saffordの白人ユニット。流麗なギターカッティングがいかにもフリーソウルファンにウケそうな「Music Lover」、ファンキーな「Sink Your Feet」、Kalapanaみたいな爽やかギターインスト「Southwind」など全体的にバランスのとれた好盤です。

Pat Britt / Jazzman (VJ International) '75

Carol Kingの曲をタイトルにしたサックス奏者Pat Brittのソロアルバム。オススメはA面後半に3曲続くジャズファンクで、特にA-4「Herman's Corner」はアフロっぽいリピートされるリズムが耳にこびりついて離れないレアグルーヴトラックです。

Forefront / Incantation (AFI) '73

トランペット4人にドラム、ベースという変わった編成のシカゴのジャズグループ。Les Hooper作のジャズファンクB-2「Frump Trump」のみちょっと聴ける程度であとは退屈な曲が続きます。このレコード、たまにけっこうな値段が付いているので要注意です。

Eddie Bo / Watch For The Coming (Bo-Sounds) '78

Eddie Boは70年代に2枚のLPを出しており、もう一枚はけっこうレアですがこちらは比較的入手しやすいようです。Hook&Sling等一連の7インチで聴かれるサウンドと比べると78年という時代もあって若干洗練された音になっていますが、A-1、A-2のニューオリンズファンクやB-3のインストファンクなどは全盛期に迫る勢いです。また個人的にはB-3, B-4のフュージョンっぽいトラックも意外と好み。

Al Cobine / Hate To See You Go (Studio PR) '75

このテのマイナービッグバンド系を試聴せずに買うのはもうやめようと思っていましたが、Quincy Jones作の「Hikky-Burr」とStevieの「Sunshine Of My Life」のカバーが収録されていたのでついまた買っちゃいました。その「Hikky-Burr」はなかなかカッコイイジャズファンクになっていますが、残りは...たぶんもう1度聴くことはないでしょう。

Those Good Intensions / Same (Brewtown)

米盤でありながらジャケットの紙質がペラペラでライナーからクレジットからすべて手書きのプライベートプレス。裏ジャケの写真からメンバーは全員インド系アメリカ人?のように見えます。音のほうはインド的な要素はまったくないディスコサウンドが中心で、ファンキーブギーのA-3「We Know How To Boogie」くらいが平均点クリアといったところ。