Vinyl Review - 100

Marvin Peterson & The Soulmasters / In Concert Live At The Burning Bush (Century/-/US)

「禁断の領域に突入」「つまりこれが究極ということ」という再発時のキャッチコピーがピッタリ当てはまるレア度・内容ともにマックスを超えた計測不能の一枚。

Matt Covington / S.T. (Zip/-/US)

邦題「涙のディスコティック」のヒットで知られるフィリー・デヴォーションズのヴォーカリスト、マット・コヴィントンによる幻のソロ・アルバム。「Finally Got Over On You」他佳曲も少なくないけど、マイナー・レーベルゆえの薄っぺらなサウンドだとこの人のファルセット・ヴォイスがイマイチ生かされない気がする。

Bobby Boyd / S.T. (Tiger Lily/76/US)

タイガー・リリーの中でも1、2を争う入手困難盤。長年待ってやっと最近手に入れたのにこれもあっさり再発されちゃいました。

Freddie Waters / Just Enough To Get Me Cool (October/77/US)

お馴染みの激レア・ソウル皿。ヴォーカルが素晴らしく全体的にも良いアルバムだとは思いますが、抜きん出たトラックがなくちょっと残念な感じ。数千円で買えるのなら問題ありませんが...

Rick Mason & Rare Feelings / The Inner Dimensions Of (Maso/-/US)

ベーシストのリック・メイソンを中心とするフィラデルフィア産ファンク・グループ。ベース中心のジャム的な演奏が展開されており、ヴォーカルは歌というよりボソボソしゃべっている感じで全編ドロ〜ンとした雰囲気が漂っている。

Funkproof / S.T. (No Label/-/US)

初めて買ったアセテート盤は才人ジョージ・センパーのプロデュースによる謎のグループ。果たして正規盤は存在するのだろうか? 軽めのコーラス・パートとヘヴィなファンク・ビートが交錯する「Don't Throw This Love Away」が生々しい音も手伝って迫力満点。

District 12 / Alice Tully Hall, Lincoln Center, May 29, 1973 (No Label/73/US)

ブロンクスに住む学生たちによる演奏/コーラスを収めた2枚組のアルバム。注目はなんと言ってもジェイムズ・ブラウンのカヴァー「(Get) On The Good Foot」。ドラムとティンバレスがバッコンバッコン打ちまくる痛快極まりない一曲。

Valley High School / Todays Individual Mind Expression (No Label/-/US)

こっちも学生バンド。全米には同じ名前のハイ・スクールがいくつもあり、クレジットがないのでどこなのかわからない。ポップス系のカヴァーが多いがオープニング曲「T.I.M.E.」のドラム・ブレイクには卒倒間違いなし。キャロル・キングのカヴァー「I Feel The Earth Move」も秀逸。

C.A. Warren Players / Down To Earth With Soul (Warren/73/US)

マイナー・レーベルにありがちな使い回しジャケ。中身は“ゴキゲンな”(死語)ファンキー・スタッフ満載。

LaVice & Company / Two Sisters From Bagdad (GI Production/-/US)

ついにここまで来ました、1000枚目。よっぽどヒマじゃなきゃできないですよね(笑)。覆面男とイラク姉妹によるストレンジかつ底なしの黒さに圧倒される一枚。こんなファンクを待っていた!ってな感じのA-1「悲しき天使」がスゴ過ぎです。

* These are NOT all recommended LPs!!!

2012.07.15