Black Vinyl Review ~ 115

Little Woo Woo / (Heat/-/US)

ブルース&ソウル・レコーズ誌のレア・グルーヴ・ディスク100選で取り上げられたアルバムで個人的にもそれまで見たことも聞いたこともなかった珍盤。ハイライトはオルガンが唸りを上げる「Harlem Shuffle」のカヴァーなんだけどレア・グルーヴと呼ぶには若干録音が古いかも。ズンドコ・リズムのせいかグルーヴの“うねり”がイマイチ感じられない。とはいえレア度はマックスか。

The Religious Souls / Change Me Lord (JCL/-/US)

以前紹介したゴスペル・ソウル・グループの別作。低重心ファンク「Food From The Spiritual Table」と「Since I Found The Lord」はなかなかの聴きモノ。但し、録音レヴェルが悪いのかヴォーカルの音が割れていてちょっと不快。

Tito Ramos / Where My Head Is At (Cotique/-/US)

7インチにもなっているラテン・ファンク「Big "T"」を含むティト・ラモスの人気アルバム。TNTバンド時代から変わらず発せられる黒いラテン・フィーリングが最高だ。オープニング曲「Heaven」も鼻が曲がりそうなソウル臭に白旗。

Dave Anthony Band / First Flight (Kim Star/83/US)

「航空会社のノベルティ」とどこかに書いてあったような。録音はカリフォルニア、9人編成のおそらくは白人グループ。典型的なAORチューン「Too Perfect For Too Long」「This Will Be」やスティーヴィー・ワンダー風の「Little Golden Girl」など、この手の企画モノとしては悪くない。

New World Generation / S.T. (Close Connections/-/US)

ジャケ、ラベルに記載はないがDiscogsによればリリース年は1983年とのこと。打ち込みじゃないせいか聴いた感じは80〜81年といったところ。内容としてはいわゆるモダン・ソウル/ファンクで例によってこの時期のファンクに聴くべきものはない。とはいえファンクは1曲のみであとはメロウでスウィートなミディアムやバラード。意外に美味しいアルバム。

The Funk Factory / S.T. (A&W/-/US)

“ファンク”とグループ名に付いていてもちっともファンクじゃない。そういえば同名のつまらないユニットもあったような(笑)。こちらもたいして面白くはない白人5人組。冒頭から耳を塞ぎたくなるようなロック・ナンバーで萎えまくるが、2曲目「Warm Summer Feeling」はラテン風味のAORで若干救われる。あとはB-4「Give It To Me」あたりが平均点ギリギリ。

The Heavenly Band / Hello Sunshine (Brownwood/-/US)

一時期けっこうな価格で取引されていたこのゴスペル・ソウルも今ではすっかり落ち着いてきたような。初めて試聴した時もピンとくる曲はなかったが今回改めて聴きなおしても同じことだった。

Lafayette Afro Rock Band / Malik (America/-/FRA)

今更ですみません。持ってなかったもので。それにしてもジャケ最高。

Lloyd Price / Stagger Lee (TSG/76/US)

1959年に自身がヒットさせた「Stagger Lee」をタイトルにしたTSG盤。TSGというだけで高値が付ついていることがあるけどこれはオススメできる内容ではないので念のため。そもそもこの人の音楽にはほとんど興味ないし。

The Southern University Jazz Ensemble / Goes To Africa With Love (Jazzstronauts/73/US)

ハード・トゥ・ファインドなカレッジ・ブラック・ジャズ最高峰。好きな人にはたまらない内容でしょう。

* These are NOT all recommended LPs!!!

2016.4.13