Vinyl Review - 41

Frank Hernandez "El Pavo" Y Su Orquesta / Same (Souvenir)

ヴェネズエラの七面鳥男、フランク・ヘルナンデス。何枚かリーダーアルバムが出ているがそのどれもが高額品。ってか高すぎる。が内容ヨシのものが多くつい買ってしまう。本作にも超強力トラックが満載。「A Suny Ray」「Mambo Timbal」他重量級マンボの波状攻撃で失神寸前。ヘンルナンデスのティンバレスも暴れ狂う。そして何よりいいのがこのジャケ。アニマルプリントフェチにはたまらないんじゃないか?オレもコンガになりたぁぁぁ〜いっ!

Dan Terry Orchestra & Chorus / Lonely Place (Happy Tiger)

それなりにグルーヴィーなバックトラックにポップなパヤパヤ・シャバダバコーラス、そういうのダメなんだよねぇ。ここに収録のB-4「Les Girls」なんかまさにそんなかんじ。でもベースラインがかなりカッコいいので許せちゃう。A-6「Big Daddy」もビッグバンドジャズファンク的でOK。

The Dale Jacobs Group / Live At Puccini's (Singwell)

カナダのキーボードプレイヤー。ライヴアルバムらしいが曲間にパラパラ拍手が入るだけで擬似ライヴみたい。内容はよく言えばグルーヴィーなジャズフュージョンだがインパクトのある曲はない。裏ジャケには「プッチーニの素晴らしいイタリア料理が完璧な夜を演出します」なんて宣伝も。お前ら店からいくらもらった?

Wild Honey / Same (Illusion)

パート15でも紹介したフロリダのグループのファーストアルバム。次作と同じようにソフトロックっぽかったりソウルっぽかったりしてなかなか面白い。4ビートにスキャットで始まるイントロからジャズファンクへと変貌する「Carol's Surprise」が白眉。オープニング曲「Fresh Strawberry Wine」は何回も聴いてるとヤミツキになりそうなストレンジグルーヴ。

Lupe's Latin Cats / I Put A Spell On You (Mark) '77

だまされたぁーっ!このやってくれそうなグル−プ名、しかも収録曲には「Evil Ways」とか「Song For My Father」なんてのを発見、当然期待が高まる。が、この2曲とも同名異曲。しかもロックンロール!A-1「Mr. Love」のみギリギリ聴けるジャズファンク風だが他はサイテー。だからオレはネコが嫌いなんだよっ!

Machismo Con Matias / Enamorado (GCP)

グレートなテキサスファンクの宝庫GCP。しかしそれも70年代中頃までの話。それ以降はたぶんこのアルバムみたいにどうしようもないんじゃないか、と思う。やってらんないテックスメックスのオンパレード。カス。

Edward, Harding & McLean / Now And Then (Canadian Broadcasting Coporation) '77

裏ジャケに写っている3人の汗臭そうな男たちを見て一瞬ひいたが、いやこういうヤツらだからこそやってくれるハズ。そしてやっぱりやってくれた!全曲いいのでここでは紹介しきれない素晴らしい一枚。プリAOR、フォーキー、スイングと内容も多彩で飽きさせない。SSW系、プリAORが好きな人に絶対的オススメ!

Johnny Zamot / La Guerra (7-11)

なぜかコレクター心をくすぐるレーベル、セヴンイレヴン。Johnny Zamotはもう1枚このレーベルからLPを出しており、そっちはKool & The Gangのカバーが入ってたりしてファンク好きにはたまらない内容だったが、これはイマイチ。個人的には陽気なラテンすぎてダメ。もう少しハードエッジに攻めてほしかった。

Shelly Torres / Take One (S.T. Productions) '78

女性ジャズシンガーのシカゴでのライヴレコーディング。ホントこのテのプライベートプレスって山ほどある。けど内容がいいのはほんの一握り。ブラジリアンな「1000 Nights」、ベースがブイブイいってるファンキートラック「Come On Down」、メロウな「I've Got My Music」と悪くないんだけど、なんかもひとつグッとこないんだよなあ。

Ed Robinson / Black Rhapsody (No Label)

これはヤバそう!久々のニューディスカバリーか?って全然ヤバくないって。黒人のオッサンの講演会ライヴ?途中バックにピアノが入ったりもするが音楽じゃないって。フツー買うか、こんなの。自分のセンスのなさに恥。

2006.12.10