Vinyl Review - 42

Human Arts Ensemble / Under The Sun (No Label) '73

Lester Bowie、Oliver Lake等のフリージャズミュージシャンによってセントルイスで結成されたグループ。プレーンジャケに紙を貼り付けただけの安っぽさがまたコレクター心をくすぐる。普通ならフリージャズには手を出さないんだけど、ベースが強靭なファンクグルーヴを生み出す「Lover's Desire」がカッコいいので買っちゃいました。でもホーンはうるさいくらいフリーしてるので微妙と言えば微妙。片面1曲ずつってのもそそらないし。

Freeway / Same (Newborn) '81

AOR隠し玉。カナダのグループのようだが詳細は不明。タワー・オブ・パワーとシーウインドをミックスさせたようなファンキートラック「Help Me Make It Through」と「You Can Be So Happy」、切ないメロのAOR「Child Of The King」、そして極めつけはイントロのヴァイヴがたまらない「He Loves You」系のタイトル曲「Freeway」、とうれしくなる内容。

Village Choir / Street Opera With A Blues Waltz (SCM Ringer)

「究極の〜」でもお馴染みLee McDonaldが在籍していたソウルグループ。アップ系はほとんどディスコで曲自体は冴えないがB-3「This Summer Feeling」でのLee McDonaldのヴォーカルはさすがにソウルフル!しかしハイライトはやはり彼がリードをとるB-4「All Purpose Love」。曲も最高のミディアムソウル。涙。

Johnny Rodriguez & Angel Rene Orquesta / Cookin' With A & J (Mardi Gras)

Louie Ramirezのタイトル曲、Bobby Marinの「Jumpin' Around」、「Sister Sue」とブーガルーの応酬。でも最近はそんなブーガルーも昔ほどしっくりこない。Hubart Lawsのラテンジャズ「Black Stockings」のほうが今の気分かな。

Hysear Don Walker / Complete Expressions (Vol 2) (Brunswick) '73

再発も出てるみたいだし、デヴ・ラージのブランズウィック・コンピにもここから2曲収録されているのでご存知の方も多いはず。全曲インストでジャズファンク風だがそこはブランズウィック、イナタいソウル臭プンプンでどこか垢抜けないところが○。

Windrose / Same (Ram) '80

テキサス州ヒューストンのマイナーレーベル。と言ってもファンクじゃないよ。女1人男2人の白人グループ。女性シンガーが透き通るような歌声を聴かせるA-4「Just For Me」はダントツにメロウでオススメ。

Bruce Clarke Quintet / Stratusphunk (Cumquat)

オーストラリア産ジャズロック(?)。リーダーのBruce Clarkeはギターとシンセを操る。A面の流れは途中までスピリチュアルな印象だがB-2「Three Seconds」はブッちぎりのジャズファンク。まだまだこんなのがあるのか?オーストラリア。

Disco Space Funk Band / Journey Through The Night (Baby Grand) '79

グループ名からして思いっきり安っぽい。レーベルはBaby Grand、これも安っぽい。しかし中身は...やっぱり安っぽい。そして安っぽいタイトルのインストファンクB-1「Get Up And Get Down」。こういうのけっこう嫌いじゃないオレが一番安っぽい?

Wings Of Light / In A Different Light (Emerald) '83

以前紹介したファーストアルバムがよすぎたせいか逆にほとんど期待してなかったが、A-1〜3、B-1などAORファンなら納得の佳曲が並ぶ好アルバム。ソフトロック的なコーラスも健在で83年のわりには残響の少ない録音も好感が持てる。

Bobby Floyd / Interpretations (Gerard) '86

Freddie Hubbardの「Little Sunflower」とかやってるしVince Andrewsと同じレーベルなのでもしやと思ったが...アレ?これ86年?エッ!ピアノソロアルバム?ちゃんと確認してから買えよな、オレ。

2006.12.20