Vinyl Review - 44

La Kabala / Same (RCA Victor)

ヨーロッパのコレクターあたりに人気が高いペルーのインチキラテンレアグルーヴ。どこかラウンジーなオルガンと軟弱な女性コーラスがオレを萎えさせる。高かったんだからもうちょいビシッと決めてくれよ、と言いたい。

Troubadours Of Barbados / Find A Way (Merry Disc)

バルバドス関連はけっこうヤバイもの多し。これにも「Funky Good Feeling」というUSファンク顔負けのディープな爆弾トラックが収録されている。オススメ!

Creative Sounds Of The Organization / Same (WIRL) '74

続いてもバルバドスもの。とにかく脳天直下型ファンク「Smokey Feeling Funk」を聴いて失神してください!ドラムの鳴り、ヘヴィーなベース、分厚いホーン、すべてが完璧なディープファンク。お見事。

Tremile & The Jamals / Now (Camille)

これも同じカリブ海に浮かぶヴァージン諸島、セントトーマス島出身のグループ。前2曲にはヘヴィーさでは若干劣るが「If You Feel Like」はいい線いってる男気ファンク。他の曲はどうなの?...聞かないで下さい。愚問です。

David Pate / Inside Plays (Patetoe Productions) '84

レコード屋のセールに行ってお目当てのものが買えないとついどうでもいいようなものを買ってしまう。これもそんな1枚。つまらないジャズナンバーばかりだが、B-2「Come' Prima」はギターカッティングがイカしてます。

Lee McDonald / Sweet Magic (Debbie) '81

素晴らしい、ただただ素晴らしい。正真正銘ソウルフルなヴォーカル、そしてプロデューサーのRon Fosterらが提供した名曲の数々。「We've Only Just Begun」のカバーなんて大変なことになってます。ソウルLP傑作中の傑作。「今頃言ってんなよ!」とソウルファンから怒られそうだけど、ハイ、今頃知りました。

John The Baptist / Ernest Howard - Rev. Joseph Viater - Super Stars (Coronet)

どう見てもヤバそうなジャケ、と思ったがとんでもなかった。副題が「ロックオペラ」になってるけどロックじゃないよこれ。演奏しているのは黒人らしく変にナヨナヨしたヴォーカルやゴスペルっぽいコーラスが入ったりする。録音も悪い。要は単なるカスレコだったということです。スピリチュアル系のジャズファンクだと思ったのになー。確かにスピリチュアルには違いないか。

Julius Brockington Ensemble / Prayer Lamp (Cheri) '82

70年代には骨のあるジャズファンクをプレイしていたこの人も80年に入るとこのザマ。ただのゴスペルアルバムなので買うのはやめときましょう。

La Brumfield / I Want To Be Your Babe (No Label) '83

ニューヨーク録音のモダンソウル。どうしても許せない腐った打ち込みファンクがあったので切り刻んでやろうかと思ったが、スローがまあまあだったのでかろうじて思いとどまった。それにしてもやっぱり83年、これ以降の音はダメだなぁ。

B. B. and Band / Wee Thee People (Zanza) '82

このレコードってちょっと前まで5桁盤だったってホント?安かったので買ってみたんだけどこういうのをXXと言わずに何と言うのか言葉を知らない。自分にはまったく関係のないタイプのイタロディスコ。

2007.01.14