Vinyl Review - 46

The Bobby Hamilton Quintet Unlimited / Dream Queen (Alafia) '72

試聴した瞬間に思わずガッツポーズ、値段も確認せずにレジへ。スピリチュアルなテイストを含んだ激好みのレアグルーヴアルバム。ベースのイントロからパーカッションが被さる瞬間がたまらなくカッコいい「Roll Your Own」、ヘヴィーなダウンテンポファンクからパーカッションとドラムの乱れ打ちへと展開するスピリチュアルな「In The Mouth Of The Beast」、そして素晴らしいトランペット&ヴァイブソロが聴ける究極のレアグルーヴァー「Pearl」とキラーがズラリと並ぶ奇跡の傑作!

The Gow-Dow Experience / Same (?)

このワケわかんないグループ名(タイトル?)、いかにもヤバそうなジャケ、まったく正体不明のプライベートプレス。そして内容は?ありましたよ、ヤバいのが。「Compared To What」、黒すぎるヘヴィィィ〜なファンクで撃沈。スピリチュアル派には「Malcolm IX」なんかもOKかも。

Bobby Jackson / Desiree Song (Ninth Note) '78

ミネアポリスで録音されたジャズ・ピアニストのアルバム。レアグルーヴやジャズファンク的なトラックはないがまったりとしたスピリチュアルジャズが聴ける。聴くほどに味が出てきそう。

The Thompsons / I'll Get Over It (BCW) '75

おなじみ「究極」シリーズ掲載盤。スイート好きにもたまらないLPかもしれないが、ファンクファンも無視できない。「Gotta Get Down, To Ever Get Up」、「We Love To Sing」はヴォーカルグループらしいファンキーソウルでオススメ。

Sly Slick & Wicked / Get Down Live (Bad Boy's)

これも「究極」シリーズの1枚。メンバーは黒人、白人、チカーノ、日系人と人種のるつぼ状態。ギターなんかかなりロックっぽかったりしてとてもソウルアルバムとはとても言い難い。それでも「Confessin' A Feeling」が入ってるからソウルファンに人気があるのかな?ちっともよくないけどなぁ。で、オレはファンクバカなので当然「You Got To Funkafize」。タワー・オブ・パワーの名曲を荒々しくカバー。

Nat McCoy / Soul (Dobre) '79

「やる気あんのか?オマエ!」と思わずツッコミを入れたくなるような気だるいヴォーカル。こういうのを「ソウル」とは呼びたくないね。B-1「Funky Mule」は悪くないファンクトラックなんだけどどこかダルイ。

Blue Rhythm Combo / Underdogs (Underdog) '75

らしからぬジャケだがバルバドスもの。おかしいな?確か1曲ファンクが入ってたと思ったのに。ない。ファンクがなければ他に聴くに値する音があるはずもなく、手元に置いておく意味もない。

Ricky Lance / The Sun Is Rising On A Brand New Day (City Lights) '77

これは何年も前に買ったんだけど当時まったくピンとこなくてずっとレコ棚に眠っていたソウルもの。眠くなりそうな低音のヴォーカルとこもりまくった音(録音悪すぎ!)がどうも好きになれなかった。でも久し振りに聴いたら「Right Back Where I Started」なんかけっこうイケてるファンクで再発見。

Forest View High School Jazz Band / Same (No Label)

幾度となく失敗してるのにこういうマイナー学生ビッグバンドもの見るとつい買ってしまう。だってこのジャケ、ヒドイでしょ?手書きにもほどがあるでしょ?で、買いたくなるでしょ?(そんな変態オレだけ?)中盤からカッコいいジャズファンクに変貌する「Is Anything Still There?」や「Blam」あたり悪くないス。

Wilbert Longmire / The Way We Were (Astra) '75

この人、JBのカバー「Give It Up Or Turnit A Loose」を収録したLP「Revolution」他何枚かアルバムを出してるけど、これは知らなかった。キーボードにはあの発狂オルガンプレイヤーBill Masonが参加。オルガンは弾いてないけどジャズファンク「Sagg」でのソロもヤバイ。

2007.03.11