Vinyl Review - 51

Cynthia Schloss / Same (TSG) '76

魅惑のTSG。激レアソウルやレアグルーヴもあるが、とんでもないロックやカントリーもある。そして、ここにレゲエもあった。とは言えレゲエだけじゃなくてソウルもやっている。特筆すべきトラックもなくチープなサウンド(例によって音が悪い!)で面白くないけど、TSGコンプリートを目指す人はもちろん買いです。

The Twistin' Kings / Twistin' The World Around (Motown)

「Christmas Twist」だの「Mexican Twist」だの要らないR&Bツイストばっかり。そんな中「Congo Twist」だけがなぜかアフロキューバンっぽいインスト。「これホントにモータウン?」ってくらい異彩を放つ◎な一曲。

Shake / The Name Of The Band Is (Guess) '78

オープニングからシンセがピーヒョロ言うダメディスコ、2曲目「Shake」のブギー具合は悪くないが、残りはやっぱりどうでもいいディスコトラックばかり。それなのにけっこう高いのはなぜ?

Ray Peralta / Same (Kawika)

針を落としたとたん、優しいエレピの音色が飛び込んできてアッと言う間にノックアウト。そしてこの悲しげなヴォーカルが泣ける。「Going On」、最高の一曲。その他はアコギ中心のインストが多く、ジョビンの名曲をメドレーでやったりしてます。

Ron Ka-Ipo with Naturally / Songwriter (ChaRon) '81

これもハワイのシンガーソングライター。Ray Peraltaに比べるとだいぶレベルは落ちる。ちょっとベタっとした声とポップなメロが苦手。それでもB-5「Without You Girl」はゆったりとしたベースラインとギターカッティングがハワイらしさを醸し出している佳曲。

The Fabulous Treniers / Get Outta The Car (No Label)

ClaudeとCliff という双子のTrenier兄弟を中心としたR&Bグループ。ほとんどがノベルティーっぽいR&Bでガッカリするけど、「Hot Ziggity Zack」だけバックトラックがファンキーなんで聴ける。

Lenny Marcus / Bat In The Hat (LJM) '83

見たことないモノクロジャケを見るとエサ箱を漁る手が止まってしまう。そして曲名に「Funk」という言葉を見つけたので買ってしまった。Lenny Marcusのピアノにベース、ドラムを加えたジャズトリオ。「Knows Funk」はしっかりジャズファンクしててアタリ。あんまりいい演奏とは言えないけど。

Richard & The Sun Demons / Same (Buena Suerte)

このあたりのテックスメックス、キハーノものにはなぜか一曲だけヤバいファンクが入っていることがある。ここではスライの「Sing A Simple Song」をやっているが、コイツがヘヴィーなカバーでカッコイイ。ピッチ高めのスネアもキモチイイ!

V.A. / Frontliners '87 (Undercurrent) '87

Frontlinersシリーズ第4弾。ジャズファンク、フリージャズ、女性ヴォーカルジャズ、ポエトリーなどヴァラエティーに富んだ内容。でもB-1のラップとスクラッチだけは勘弁してもらいたい。ま、こういう時代だったんだけどね。

Truth & Devotion / Heaven At Last (Tyscot) '81

インディアナのゴスペル・ソウル・グループ。「ジーザス」「ロード」の連発は耳障りだけど、アップの「Do You Believe」、「I'm So Happy」、ミディアム「God's Not Dead」なんかはコンテンポラリーな音で聴きやすい。

2007.07.15