Vinyl Review - 56

Jeffrey Turpin & His Friends / Music For The Head (IDA) '75

カリビアン・ファンクの最終兵器(?)。ハイライトは激重ファンク「Party Time」。一発でブチのめされること間違いなし!オマケにファンクはこれ1曲じゃない。「Slipped Away Thru The Back Door」と「Rumours」も重く、黒い。バルバドス万歳!

"Coffee" Butler & The Cups / Let 'Em Talk (TLT)

星の数ほどあったと思われるホテルのラウンジバンド。その中でLPを出せたのはほんのわずかだろう。本作はフロリダのホリデーインのラウンジで録音されたライヴ盤で、ラウンジバンドらしく取りとめのない内容だが、1曲だけ腰を抜かすほどカッコいいファンクが!JBがプロデュースしたハンク・バラード「Butter Your Popcorn」のカバー。ドラム打ちまくり!

Norman Riley / Underground Streets (Folkways) '80

さすがFolkways、ワケわかんないのがホント多い。ポエトリーもの、と言っていいのかな?Bラス「Colors」は唯一女性ヴォーカルをフィーチャーし、スピリチュアル度は高い。別に好きじゃないが...

Ron Milner / Crack Steppin' (Get Down) '81

かなりローカルな演劇?ミュージカル?のサントラ。音のほうはモダンソウルで、81年にしては骨のある演奏でけっこう聴ける。男女のデュエットによる「What We Gonna Do With This Feeling」は最高のメロウソウル。

Nilo Toledo / Jazz In The Sun (Hoctor)

Gus Giordano、Frank Hatchettらと並ぶ有名ジャズダンサー(なのかどうか知らないが)、Nilo Toledo監修によるダンス教則用レコード。ほとんどJBのパクリ「The Gold Coast」や「Raw Sugar」、「Do It」など意外に充実のファンク度。

The Ambassadors / Soul Summit (Arctic)

グッド・オールド・フィリー。このアルバムにおけるアール・ヤングの素晴らしいプレイと生々しいドラムの音を聴いて「昔はよかった」と痛感する。A-3「Music」はそんなグルーヴ感抜群のドラミングが炸裂。この時代特有の歪んだギターが邪魔してるけど。

Grupo Oz / Same (Raff)

最強のメキシカン・ファンク。ヘヴィーファンクがズラリと並びファンク・ファンにはタマラナイ内容となっている。個人的には、ヴォーカルが入ると若干ロック臭さが気になるので、インストファンク「Fly」がベストトラック。

Candido / Palos De Fuego (Ghetto)

しつこいようですがあのスキンヘッド(ハゲ?)のCandidoとは別人。クール&ザ・ギャング「Who's Gonna Take The Weight」のカバー収録作があるので、そんなゴッツイラテンファンクが入ってるんじゃないか?と思ったけどダメだった。チェッ。

Rokotto / Same (State) '78

イギリスのファンキーディスコバンド。随分前に買ったものだけど、最近「たしか腐ったディスコばっかりだったから売っちゃおうかな?」と思って一応聴き直しみたら、アレ?1曲だけやけにメロウなフリーソウル(「You Better」)が!売るのや〜めたっと。

Bartel (John Bartel) / Bartel (Perception)

レアグルーヴクラシック「Boogie」を含むファンキーロック名盤。やはりジャズファンクとも言える「Boogie」がダントツでいいが、「Naturally Good」、「On The Road」、「You've Just Been Bitten」といったファンキーロックも捨てがたい。随所に入ったブレイクも○。

2007.11.29