Vinyl Review - 65

Eddie Fisher / Fisher (Nentu) '76

ギタリスト、エディー・フィッシャーによるファンキーかつレアなお皿。ほとんどの楽器を彼一人で演奏しており、「Cosmic Blues」、「Do You Like It」、「Energy」他、ブリブリ言ってるファンク丸出しトラックが並ぶ。欲を言えばもう少しジャズ的なテイストがほしかった。

Wild Honey / Untamed (Drive) '79

T.K.関連の中でもかなりレアな部類に入る一枚。内容はただののディスコだが、妖しいフルートが入るスロー「Can't You Smell My Love Burning?」はけっこうよいかも。残念ながら7インチや12インチで切られてるトラックは入ってませんでした(泣)。

The Les DeMerle Transfusion / Transcendental Watusi (United National)

レア・グルーヴ・シーンを代表するドラマー、レス・デマール。本作は、彼の傑作ライヴ・アルバム『Concerts By The Sea』の続編である。オープニングからドラム・ブレイクが炸裂するレア・グルーヴ「Manfred S」、フルートが煽り徐々にグルーヴ度を増す「Transcendental Watusi」、高速ベースが弾ける「Daggerpoint」など、最高の内容。

Col Nolan & The Soul Syndicate / Whatever It's Worth (CBS)

「Buckingham Palace」、「What's The Use」といった素晴らしいレア・グルーヴ・トラックを残しているオーストラリアのサックス奏者コル・ノーランだが、ここでは精彩を欠いており、曲によってはフニャフニャしたムード歌謡みたいなサックスと薄っぺらいオルガン&ギターが萎えさせる。タイトル曲と「Ode To Billy Joe」はまあまあ。

Adam & The Ghetto / To My Friends (Spiral)

テキサスのマイナー・レーベルに吹き込まれた激マイナー盤。ヴォーカリストのアダム・ロドリゲス率いる7人編成のグループ。グイグイ押しまくるスピーディーなジャジー・グルーヴ「Jasmine」がオススメ。

Luis Santi / El Bogote (Sound Triangle) '75

タイトルはスペイン語で「髭」。まんまじゃないの。その髭を並べたジャケも気持ち悪いし、内容もつまらないラテン・サウンド。「Los Feligreses」のみ微妙にグルーヴィーか?サウンド・トライアングル、やっぱこの程度のレーベルなんでしょうね。

Jeff Eubank / A Street Called Straight (Dorothea) '83

プログレみたいなジャケに怯みそうになるが、実はグッド・クオリティーのシンガー・ソングライター。ダークな雰囲気の曲が多く占める中、「Feels Like Me」は綺麗なメロディーとフワフワしたサウンドの相性がピッタリ。

Ron Furr / All Because Of You (Rainbow)

AOR/SSW系の隠れた人気盤。但し、個人的には若干歌謡曲チックなポップさがNGでした。「Hold Her」なんかあと一歩って感じなんだけど...

Sunday's Children / S.T. (S&C) '74

フロリダ、マイアミで録音された白人5人編成グループのアルバム。女性シンガーがリードをとるアレサ・フランクリンのカヴァー「Rock Steady」がベスト。ドラムの打ちっぷりも文句なし。クール&ザ・ギャングの「Kool It」はキレが悪くイマイチ。

Sarah Webster Fabio / Jujus Alchemy Of The Blues (Folkways)

完璧なレア・グルーヴ。何も言うことはございません。特に「Sweet Songs」とタイトル曲。この2曲に太刀打ちできるトラックは他にあるんだろうか?

2008.12.24