Vinyl Review - 66

Johnny Zamot / Introduces The Boogaloo Frog (Grande)

本コーナー2度目の登場。但し今回は米原盤。何年か前にコロンビア盤がオリジナルだと思ってとんでもない価格で購入。コレクターにとって無知こそが最大の敵であるということを思い知らされた。まだまだ勉強不足。日々精進あるのみです。重厚なホーンが迫ってくるラテン・ファンク「Cat Fish Bag」を収録。

Armand Boatman Trio / Hush Puppies (Chaton)

ピアニスト、アーマンド・ボートマンによるアリゾナでのライヴ・レコーディング。タイトル曲「Hush Puppies」は生ピアノにエレピも交えたソウル・ジャズ。フレディ・ハバードで知られる「Backlash」は、途中ファンク・ビートから4ビートへとシフトする展開がスリリングなジャズ・ファンク。

SOA / Love Pillow (BM) '79

淫靡なジャケがたまらないッス。オジサンも横に寝かせて頂きたい(笑)。ローカル色濃厚なファンクが多数収録されているが、80年代直前のエレクトリックなサウンドがまったく好みじゃない。但し、そのテが好きな人にはツボかも?

Soul Seekers / Funky Soul Is Sweet Sensation (EMS)

ここからオーストラリアもの3連発。グッとくるタイトルとジャケだが、内容はバリー・ホワイト作品集。「愛のテーマ」の凡庸なカヴァーで始まり、最後まで“ファンキー”さは希薄。

Miguel Salerno / You'll Be My Music (EMS)

オープニングのドラム・ブレイクとベース・ラインがイカしてる「Astrokat」は、曲が進むにつれキーボードがビヨビヨ言い始めライブラリー的なサウンドになっていき、萎えてしまう。それよりも女性シンガーを起用した清涼感溢れる「Let Them Work It Out」と「You've Been Away Too Long」がオススメ。

Hot-Boogie Band / Heart 'N' Soul (Infinity)

サイケかつコミカルなジャケ、アルバム・タイトル、そしてこのグループ名とくれば期待しないわけにはいかない。しかし、内容はジャンルレスの支離滅裂サウンドで退屈な曲がほとんど。唯一「Yeah Go-1-2 Are You Ready?」のみグルーヴィーなアフロ・ファンク・ジャム。

Fanfair / Gotham Odyssey (Pelican) '77

ジャジーなAORを聴かせるファンフェアは、2人の女性シンガーを擁する12人編成のグループ。プロデュース/アレンジ/作曲をこなすロナルド・フェアがリーダーのようだ。一歩間違えるとマンハッタン・トランスファーのようになってしまいそうな、中途半端な曲が多い。

The Messengers / Just In Time (No Label)

チカーノ(?)系グループによるカリフォルニア産CCM系アルバム。「Decisions」はギター・カッティングとエレピ・ソロが爽快なナイス・トラック。

Alma / S.T. (Alhambra) '77

スティーヴィー・ワンダーの「Another Star」目当てで買ったんだけど、このカヴァーはどうしても肌に合わないなぁ。他の曲もまったく受けつけませんでした。ごめんなさい。

V.A. / Collage 75 (No Label)

外見からは黒っぽさを微塵も感じさせないこんなカレッジものに激ヤバなファンク(ちょっと大袈裟です)が入っているのだから恐ろしい。ま、一曲だけだけど。To Be Continuedというグループの「Super-Natural Thing」が最高のスモーキー・ファンク。

2008.12.30