Vinyl Review - 69

The Southern University Jazz Ensemble / Live At The 1971 American Jazz Festival (Jazzstronauts) '71

Rare Groove A to Z」では『Goes To Africa With Love』が掲載されたが、こちらはそれより以前にリリースされた彼らのライヴ盤。上述のアルバムでは全曲がアルヴィン・バティステのペンによるものだったが、ここではコルトレーンやマイルスの曲も演っている。ドラムが激しくビートを刻む「God Save Us A Song」のような曲を収録しているのも興味深い。

Morris Wilson / Plays Morris Wilson (Mowil)

Rare Groove A to Z」掲載盤。コンピにも収録された「Rusty McDusty」を含むジャズ・ファンクてんこ盛りの傑作アルバム。フルートが入るドープな「Flute-T-Booty」が中でも最高!

The Edens / Black Jack (Rocking Horse) '77

女性ヴォーカルを擁した謎のグループ。音を聴くかぎり白人グループのようだ。注目は「Tortured」と「Too Much Sadness」の2曲で、ともに翳のあるメロウネスが素晴らしいトラック。特に後者のイントロに挿入されるパーカッション・ブレイクのカッコよさには脱帽!

Twylyte 81 / The First Coming (JSR) '81

テッド・コールマンやマイノリティー・バンドと同じレーベル、JSRからこんなのも出ていました。野太い声のヴォーカルがどうしても好きになれないが、なめらかにすべるようなピアノ・プレイが素晴らしい高速ナンバー「Can I Change」は、スポットが当てられるべき一曲。

Phillip Francis Stumpo / One Man Circus (Billetdoux) '78

なんかひと昔前の芸人みたいな風貌のオジサンだけど、内容はかなり充実したAORサウンド。グッドタイミーな「Losing Your Taste For It All」、アコギとエレピをバックにしっとりと歌う「For A Special Lady」、AORファンならイチコロの「Just A Matter Of Time」等、名曲が並ぶ。

Sleepy King / Pushing Your Luck (Awake)

お馴染みのソウル「究極」シリーズ。でも内容は、自分にはまったくピンとこないソウルだった。レア盤大好きだけど、こういう内容の伴わないものは一刻も早く手放したい。

Ghalib Ghallab / Jazz 'n' It Live At The Bulls (Menage) '81

ヴォーカリスト/キーボード奏者ガリブ・ガラブのライヴ・アルバム。「Stop Running Away From Love」、「School Days」、「A Night In Tunisia」等、ジャズとソウルのクロスオーヴァー的な内容を持つ。

Gloster Williams & Master Control / Praying Spirit (LA) '79

盲目の黒人アーティスト、グロスター・ウィリアムスはあの名曲「I'll Still Love You」で名を馳せたキング・ジェイムズ・ヴァージョンのリーダーだった人。79年に発表された彼の次なるユニットによる本作は、残念ながら出来はイマイチ。ポール・ハンフリーやロバート・ポップウェルといった腕利きプレイヤーが脇を固め、厚みのあるグルーヴを生み出している「No Cross No Crown」あたりはそれほど悪くないのだが...

Signs Of The Zodiac / S.T. (Sound Triangle) '74

ワケのわからないラテン・ロック、ラテン・ソウル系のアーティストを多く輩出しているレーベル、サウンド・トライアングルからまたも変なグループを紹介。軽すぎるリズム、ヘナヘナ・ギター、ポップなメロディー、ナヨナヨのスペイン語ヴォーカルと、どこを探してもほめるべき点はない。カス。

Jimmy Borges / The Sweet Life (Tantalus) '76

久し振りに買ったハワイもの。だけどハワイらしさはまったくなし。ベティ・ルー・テイラー・トリオの演奏と本人のヴォーカルよるただのラウンジ・ジャズ。ジェイムズ・テイラーの「One Man Parade」のジャジーなカヴァーなんかは嫌いじゃないけど。

2009.03.29