Vinyl Review - 73
Douglas
& Lonero Featuring Chico Fernandez / Live At Charley
Brown's (Haji) ベースのRon DouglasとギターのBob Loneroに、ドラムのChico Fernandezを加えたラウンジ・グループ(?)によるライヴ・アルバム。オールディーズ・メドレーや凡庸なポップスのカヴァーには辟易するが、「Deeper And Deeper」、「Papa Was A Rolling Stone」、「What's Going On」あたりの超C級なグルーヴ感はキライじゃない。 |
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Doc
Gibbs / Tingle! (Platinum City) '81 オープニングのタイトル曲「Tingle」は、典型的なスウェイ・ビートを用いたキャッチーなナンバーで、ブラコン・ファンの心を鷲づかみにしそう。しかし、その後が続かない。ベトベトアマアマのバラードにカントリー調の曲までやっていて、ガックリと落ち込んでしまうこと必至。 |
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Rio
Pardo / S.T. (Bendo) 揺らめくエレピとライト・タッチのギターがなんともゆる〜い雰囲気を作り上げる、黒人ヴォーカリスト、リオ・パルドーのマイナー・プレス。情景が目に浮かんでくるような「Scotch And Soda」と「I've Got It Bad」の柔らかいメロウ・フィーリングにやられます。いつもお世話になっているariさんの推薦盤でもあります。 |
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Revelation
/ S.T. (Emmaus) '79 アリゾナ、フェニックスで録音された9人編成CCM系グループによるマイナー・アルバム。黒人・白人の女性ツイン・ヴォーカルによるオープニング曲「Giving It All Up」はシーウインドを思わせ、ホーン・アレンジやベース・ラインなど演奏力の違いはあるがそれっぽくこなしている。「Morning Star」も同タイプの佳曲。高音を生かしたヴォーカルが印象的な「Monuments」と「Where It's At」はミニー・リパートン的でこれも好みの音。 |
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Andrew
Wartts & The Gospel Storytellers / There Is A God
Somewhere (Champ) 見てのとおりのゴスペル・ソウルだが、タイトル曲をはじめブルージーで味わい深いグルーヴを持ったトラックが多い。ファンク好きにはジェイムズ・ブラウンのリフをパクった「Peter And John」がオススメ。 |
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The
North Texas State University Lab Band & The Bowie (Maryland)
Senior High School Starliners / 12 By 3 (Creative Jazz
Composers, Inc.) '71 2つの学生ビッグ・バンドによる2枚組アルバム。全12曲中8曲をNTSU Lab Bandが、残りをBowie〜Starlinersが演奏している。跳ねるようなドラムが聴ける「Drum Shtik」と「Feelin' Soulful」あたりはそれなりのジャズ・ファンクだけど買うほどじゃないかも。 |
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Jackie
Ross & Little Milton / In Perspective (Golden Ear) '81 シカゴの女性ソウル・シンガー、ジャッキー・ロスとブルース界の巨匠リトル・ミルトンによるジョイント・アルバム。内容はあまり期待してなかったけど、「Street Girl」、「I'm Back/And This Time To Stay」、「Nothing Beats A Failure」等、ファンキーでソウルフルなナイス・トラックがけっこうあって嬉しい驚きでした。ちなみにロスのほうは同じレーベルからソロ作も出してます。 |
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Just
Cookin' / S.T. (Baby Grand) '77 ここからベイビー・グランド3連発。針を落とすと爽やかなウエスト・コースト・ロックが聴こえてくる。カントリー・フレイヴァーたっぷりのサウンドは典型的な70年代のアメリカン・ロックだ。そんな中、突然変異のようにファンキーかつタイトな「Faces 'N Places」が飛び出し耳を疑ってしまう。アコースティック・ギターのイントロがたまらない「I'll Carry On」もアメリカ(グループ)みたいでグッド。 |
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Dance
Haul / S.T. (Baby Grand) '77 “Dance Haul”というのはグループ名なのかもしれないが、主役はこの不気味なジャケットの女性のようだ。特にうまくもない歌と平凡なカヴァー曲ばかりでとても推薦できるシロモノではない。メリサ・マンチェスターの「Party Music」も原曲のよさをヘタなヴォーカルがブチ壊している。 |
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Shelby
Conti / Conti (Baby Grand) '77 白人女性シンガー、シェルビー・コンティのベイビー・グランドからのアルバムは、ジョビンのボサノヴァ「Agua De Marco」やしっとりとした「Misty」等、時間がゆっくりと流れていくような落ち着いた内容だが、特に光る曲もなくイマイチ。 |
* These are NOT all recommended LPs!!!
2009.07.23