Vinyl Review - 85

V.A. (Douglass High School) / Black Experience (Century/71/US)

見てくださいこのジャケ。ズラリと並んだ黒人達。壮観ですねぇ。オマケに傑作“Black-Out”を生んだあの高校で、2枚組というとこも一緒。期待は思いっきり高まってました。しかし、内容は...あぁ、遠く及びません。何よりファンクが一曲もない。微妙に聴けるソウル・ナンバーはあるんですが...残念。

V.A. (Douglass High School) / Three Sides Of Soul (Century/-/US)

ダグラス高校第3弾。「いやいやまだまだ、今度こそ“Black-Out”の奇跡再び!」という願いもはかなく砕け散りました。全編ただのゴスペル・コーラス。ジャケはいいんだけどなぁ。こうなったらダグラス高校をコンプリートしてやるぅ(笑)。

Vernon Young / Live (Outfront/81/US)

久し振りに登場の“究極のLPコレクション”シリーズ。スピナーズの名曲「I'll Be Around」のカヴァーを含め、全体的に冴えない内容。

Dr. Rage & The Hero's Orchestra / Disco Futura (Tesler/77/US)

正体不明のテネシー産(?)ディスコ・バンド。ホントにしょーもないインスト・ディスコばっかり。でも誰も見向きもしないような激安ファンク「Wild Child」とかキライじゃないなぁ。

Zaras / Excuse Me, Forever (El Sol/-/US)

「Best Years Of My Life」が某有名ミックスに収録されたためか高額盤の仲間入りを果たしたラスヴェガスのロック・グループによる一枚。ただし個人的にはこの手の音はちょい苦手。特に白人シンガーがガナるように歌うのがダメ。

Cozzetti & Gemmill Quartet / Concerto For Padre (Cozgem/81/US)

Bob CozzettiとTim Gemmillを中心としたシアトル産ジャズ・ユニット。フレットレス・ベースのフレーズが印象的なユルいジャズ・ファンク「Cyclops」を収録。

V.A. / Ain't Got Time To Lose (No Label/80/US)

オクラホマにある刑務所の囚人達によるレコーディング。カントリー/フォーク系の曲が多いけど、ソウル/ファンク系も数曲収録されていて、中でも「Disco Skip」はこのテのものとしては比較的まともなファンキー・ソウル。

The Deirdre Wilson Tabac / S.T. (RCA/70/US)

やっぱり「I Can't Keep From Cryin' Sometimes」がいいッス。ただ個人的にはこれ一曲だけ。ビートルズ「Get Back」のファンク・ヴァージョンもイマイチ。

Quintessence / S.T. (Guitorn/81/US)

『Sonoma Rag』というアルバムを出している同名グループがいるが、こちらはメンバーがまったく違うので別グループらしい。ジャズ・フュージョン的なインストが多い中、唯一女性ヴォーカルをフィーチャーした「Moments Of Silence」が良いアクセントになっている。

Alex Brown / In Search Of Love (Sundi/71/US)

某ソウル・バーで初めて「I'm Not Responsible」を聴き、すっかりヤラれてしまった。ジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、フレディ・ロビンソンといったバックも豪華。中でもポール・ハンフリーが素晴らしいドラミングを披露しており、彼の柔軟に対応できるプレイがシンプルな楽曲をキラリとセンスが光るものにしている。

* These are NOT all recommended LPs!!!

2010.08.23