Vinyl Review - 90

Betty Padgett / S.T. (Alwa/-/US)

恥ずかしながらラヴン・ヘイトからの再発が出るまで気にもかけていなかったお皿。収録曲の半数近くを占めるレゲエは横に置いといて、まずは「Sugar Daddy」。メロウネスを兼ね備えたキャッチーなファンキー・ディスコで、パート1と2の2ヴァージョン収められてるのもうれしい。そして「It Would Be A Shame」は、これまたイナタくもメロウなメランコリック・ソウルで言うことなし。

V.A. / Fourteenth Annual Battle Of The Bands Hollywood Bowl (Custom Fidelity/73/US)

いつもお世話になっているこちらのサイトで教えて頂いたレコード。いわゆる企画モノで複数のアマチュア・ミュージシャンによる“バンド合戦”のようだ。中でも白人グループながら黒いレア・グルーヴを聴かせてくれるCopper Lightsの「Sister Sadie」が最高。

Brothers Heritage / Sin-The-Tic (RMS/79/US)

ダンス教則レコードかと思ったらどうやら違うらしい。デニス、フィル、ケヴィンのロジャース兄弟(白人)によるユニット。「Freedom」は仕掛けたっぷりのちょっとストレンジな一曲。

Mark Horn / Someday (No Label/78/US)

SSW系が好きな人の間では静かな人気のアルバム。飛び抜けた曲はないけど、どれもセンスの良さが感じられる佳曲ばかり。

Gregory Charles Royal / Pain (GCR/80/US)

『Dream Come True』収録のジャズ・ワルツ「The Dancer」が一時話題になったトロンボーン奏者グレゴリー・チャールズ・ロイヤル。その翌年にリリースされたこのアルバムは一転して本人のヴォーカル主体のモダン・ソウル的な内容になってます。あまりの変貌ぶりに同一人物かどうか疑ってしまうくらい。ただ、ジャズやってたほうがよかったような...

Gregg Stevens / I'm So Lucky (Arba/77/US)

レコード・ショップで教えてもらったブルー・アイド・ソウルのマイナー盤。女性コーラスが印象的な「What The World Dishes Out」とタイトル曲がソコソコ。

Ron Matlock / Love City (Cotillion/79/US)

マイケル・ストークスがプロデュースしたロン・マトロック唯一のアルバム。本人のヤボったい風貌に似合わない(失礼!)洗練されたメロウ・ソウル「I Can't Forget About You」を収録。

Afterglow / Music Party (Riza/85/US)

売れっ子スタジオ・ミュージシャン、サックスのゲイリー・ハービッグやトランペットのボブ・フィンドレー(チャック・フィンドレーの兄)を擁したフュージョン・バンド。ほとんどが面白みのないインストだけど、女性ヴォーカルをフィーチャーした「Running To You」はシーウィンドみたいでけっこう好き。

Fowler Brothers Airpocket / Hunter (Fossil/85/US)

上のアフターグロウと同じようなサウンドを持ったグループ。1曲だけある歌もの(「Horny Toads And Foolish Quail」)がよくて残りはカスってとこまで一緒。

Eramus Hall / Your Love Is My Desire (Westbound/80/US)

ジョージ・クリントンがプロデュースした84作を先に聴いてしまったせいで印象が悪く、本作に手を出すまでにずいぶん時間がかかってしまった。ここでもPファンク系の曲をやっているけどこのへんはスキップして、メロウな「She Shined A Light」やJ.R. Baileyの「Just Me And You」に注目。

* These are NOT all recommended LPs!!!

2011.04.24