Vinyl Review - 92

Blue Rhythm Combo / Magumba (Merry Disc/-/BAR)

バルバドス産でありながら数々のファンクの名曲を残すブルー・リズム・コンボ。本作での注目曲はなんといっても「B.R.C.'s Groove」でしょう。ギターのイントロからホーン・リフ、ドラム・ブレイクに至るまで文句なしのファンキー・スタッフ。ちなみにソウル・シンガーとして知られるLew Kirtonがこのグループに在籍していたようです。

The Chosen Few / S.T. (Newban/81/US)

スウィート・ソウルというのはちょっと苦手な分野。でもいいものはいい。「You Mean Everything To Me」、「Sad Song」ともに目頭が熱くなる名曲。70年代っぽいサウンドもマル。

Blue Note / Jazz (NCL/77/MEX)

メキシコのジャズ・カルテット。浮遊感あるエレピ・プレイに誘われてレア・グルーヴする「Kamazotz」、ジャズ・ワルツ「La Nina De Los Ojos Verdes」、フルートが切れまくるラテン・ジャズ「El Mirlo」等、メキシコものも侮れないと思わされた一枚。

The London Experimental Jazz Quartet / Invisible Roots (Scratch/74/CAN)

グループ名に“Experimental”とあるのがミソか。ほとんどがフリー・ジャズだけど、「Time Is Of The Essence」と「Destroy The Nihilist Picnic」はレア・グルーヴ。

V.A. / Space City (Three Tee/-/US)

テキサスはヒューストン産の正体不明レコード。噂ではカシミア・ステージ・バンドの元メンバーが参加しているとのことだったが確認はできなかった。録音は80年頃だろうか。いかにもチープな80'sモダン・ソウルの「Sincere Dedication」はスティーヴィーっぽいテイストが悪くない。

Steven Deutsch / Grammaphone (Baby Grand/77/US)

こっからベイビー・グランド4連発。このレーベルではお馴染みロナルド・フェアのプロデュースによるベーシストのソロ・アルバム。例によって退屈極まりないジャズ・フュージョンがダラダラと垂れ流されてます。

Carry On / S.T. (Baby Grand/77/US)

ウェスト・コースト的なロック・サウンド。特にコメントすることもありません...

Frost / Stampede! (Baby Grand/77/US)

ただのカントリー・ロック。ツ、ツラい...

Owen Thomas / Above And Below The Line (Baby Grand/77/US)

こっちは更にカントリー色が強い。ハァァっ...

Afro Soul-Tet / Afrodesia (Banyan/-/US)

レア・グルーヴ黎明期から話題になっていたアルバム。期待が高かったせいか聴いてみると「なんだ、こんなもんかぁ」というのが正直な感想(もちろん悪くはないんですが)。もっとゴリゴリやっててほしかった。ちなみに最近再発も出たようです。

* These are NOT all recommended LPs!!!

2011.06.03