Vinyl Review - 94

Thing / S.T. (Inner View/72/US)

正直言ってスピリチュアル・ジャズとかフリー・ジャズってジャンルがよくわかってない。そもそもあまりジャズを聴かないからかな。片面1曲ずつしか入ってないこれなんか普通なら買わないんだけど、途中メチャクチャ重いファンク・ビートでゴリゴリやり始めるんで一発で気に入ってしまいました。要はわかりやすい音楽じゃないとダメみたい。

Paradise / S.T. (Ebony/80/UK)

イギリスのCCM系黒人グループ。一時期『World's Midnight』がファースト・アルバムだとよく勘違いされてたみたいだけど、こっちが本当のデビュー盤。AOR、フュージョン、ファンク、ソウル、レゲエとヴァラエティに富んだ内容。

Black Lace White Satin / S.T. (Savannah/-/US)

エロチックなジャケのマイナー盤は黒人と白人の2人の女性シンガーによるもの。マイナーとはいえバックを固めるのはジェイムズ・ギャドソン、チャックレイニー、ソニー・バークといった腕利きスタジオ・ミュージシャン達。残念ながら内容はパッとしないソウル/ディスコ・ナンバーが多くイマイチ。

L'il Albert / Movin' In (Silvercloud/76/US)

このレコード、“A to Z”でも紹介したダニー・ディーとまったく同じ内容。ダニー・ディーのほうは税金対策レーベルなので、こちらがオリジナルの可能性が高いのではないかと。もちろん自分は気になるので両方手に入れました(苦笑)。

Father's Children / S.T. (Mercury/79/US)

ウェイン・ヘンダーソンの“At Home”プロダクション制作によるソウル/ファンクもの。メロウ&ファンキーな「Hollywood Dreaming」がイチオシ。ファンク系はパスで。

Sweet Talks / S.T. (Mercury/79/US)

“At Home”プロダクションの中では比較的見ない一枚。ただ内容は思わず針を上げてしまうほどつまらないディスコばかり。

Lloyd Price / To The Roots And Back (GSF/72/US)

スカルスナップスやサー・ジョー・クォーターマンを輩出しているGSFから、TSGレーベルの黒幕(?)としても有名なソウル・シンガー、ロイド・プライスがリリースした一枚。ソコソコ聴けるファンクがあるにはあるけど、どうもこの人のヴォーカルが好きになれない。

Chosen Few / Night And Day (Konduko/-/JAM)

“Chosen Few”というグループは数多く存在するが、こちらはジャマイカ、キングストンで結成されたレゲエ・グループ。とはいえレゲエだけではなく、「Candy I'm So Daggone Mixed Up」や「Funky Buttercup」などのソウルやファンクも塩梅よく配置されているのでレゲエがダメな人でもOK。

Ruby Andrews / Everybody Saw You (Zodiac/-/US)

まず購買意欲を恐ろしく減退させるジャケに問題あり(笑)。内容も「Tit For Tat」あたりはファンクとして悪くないけど、やっぱり次作『Black Ruby』には及ばず。

Redwood Landing / S.T. (Baby Seal/84/US)

例によってこちらで教えて頂いた激マイナー盤。84年という時代を感じさせない音作りが好感を持てる。スムース&メロウな「Changin'」や「Night Song」がオススメ。

* These are NOT all recommended LPs!!!

2011.08.06