Vinyl Review - 96

Latinaires Orchestra / St. Vincent's Supersound (Soufriere/-/BAR)

ウィリー・ボボでも有名な「Roasted Or Fried」とボビー・バードのカヴァー「Hot Pants I'm Coming」がともかく超強力。なんてコメントは今更不要? もちろん残りはラウンジーなカリビアン・ナンバーで急激な眠気に襲われます。

Wind Song / S.T. (No Label/82/US)

裏ジャケに写る黒人メンバー4人はいかにも80年代といった風貌で、シンセをかましたブギーでもやらかしそうな雰囲気。ところが、オープニングはブラジリアンなインスト、続く「You Give Me Love」は女性シンガーをフィーチャーしたメロウ・チューンと良い意味で期待を裏切ってくれる。B面も落ち着いたメロウ&スムースな曲が多く、ヘタなファンクをやってないところがマル。

Chosen Few / Moments Of The Past (Phonograph/82/US)

このグループ名、まだあるの? こちらはシカゴの6人編成のジャズ・フュージョン・グループ。若干インパクトには欠けるものの、82年のわりにはしっかりした音作りで、ジャジーなAORといった風情のヴォーカル・ナンバー「You Need Love」やラテン・フレイヴァーのインスト曲等を収録。

V.A. / Like People - Sounds Of Young Los Angeles (No Label/-/US)

無名の若いミュージシャンを紹介するというコンセプトのもとに制作されたアルバム。ロック、フォーク、ジャズ、ソウルと様々なジャンルのサウンドが詰め込まれている。コールド・ダックによる同名曲は、ワウ・ギターとバリトン・サックスが重厚なグルーヴを演出するジャズ・ファンク。

V.A. / Orange Coast College Jazz Ensemble Festival - Finals 1972 (Band 'n Vocal/72/US)

西海岸エリアのカレッジもの。とはいえ小中学生の吹奏楽的な演奏も収められていてこのあたりは論外。クインシー・ジョーンズの「Hikky-Burr」はよりファンキーにカヴァーされてるけど、危なっかしい演奏でこっちがヒヤヒヤするくらい。

Ike Turner & The Kings Of Rhythm / A Black Man's Soul (Pompeii/69/US)

御大アイク・ターナーのこのアルバムは、ヘヴィな「Thinking Black」やマーヴィン・ホルムズの「Funky Mule」等のファンキー・インスト満載。なんとかのネタとか誰々にサンプリングされたとかオジサンにはわかりませんの悪しからず。

Friends Band / All Kinds Of People In Every Room (Riddim/80/US)

コツコツと掘っているプレーン・ジャケもの。これも超マイナーだと思ったら、ちゃんとジャケ付きの正規盤が別に出てました。ソウル、ロック、レゲエ、フュージョン等をミックスしたサウンドで、AOR的な「Two Of A Kind」とブラジリアン・リズムを使った「We Will Find It」がまあまあといった程度。

Crystal / Clear (Black-Hawk/86/US)

女性シンガーを含む4人組白人グループ。オープニングはボズ・スキャッグスの「Lowdown」を思わせるインスト・ナンバーだが退屈そのもの。続く「Turnaround」は外見のわりにはかわいらしいヴォーカルが聴ける軽やかなAORチューンでこっちはなかなか。

V.A. (Golden West College) / Golden West (Golden West College/78/US)

ariさんに教えて頂いたカレッジAORシリーズ。ハワイアン・コンテンポラリー的なSawmill River Parkwayの「Feel The Same」とRobin Rajの「Maybe Love」で癒されまくりです。

David Lee Jr. / Evolution (Supernal/74/US)

「A to Z」に掲載しておきながらこんなこと言うのもなんですが、どうもこのテのサウンドって個人的には理解できない。一度は買ったもののソッコーで売りました。

* These are NOT all recommended LPs!!!

2011.10.24