Vinyl Review - 98

Paradise / Sizzlin Hot (Copeland/-/BMU)

イギリスの同名グループではなくこちらはバミューダ産。ただし音的には完全にアメリカナイズされているので単にバミューダ録音ということだけかも。シェリル・リンを意識したようなダンス・ナンバー(タイトル曲)よりも目まぐるしい展開を見せるキャッチーな「Shout It」のほうが好み。

Soul Liberation / Who Are You (Rainbow Sound/82/US)

当初、ジャケ同様まさに“?”なアルバムとしてスキモノ(笑)の間で話題になっていたが、最近ではすっかりレア盤としての地位を確立してしまったようだ。AORも含めたメロウ・グルーヴが好きな人にピッタリの内容。

Ike Noble / Fresh Start (Connowil/-/US)

スティーヴィー・ワンダーのカヴァー「Another Star」収録の人気マイナー・ソウル皿。スローながら気持ちの良いグルーヴ感を伴う「Your Love」がオススメ。

Norman Weeks & Revelations / Miracles (Evergreen/-/US)

有名な使い回しジャケを使ったゴスペル系モダン・ソウル。軽快なソウル・ナンバー「I Will Stand On It」と聴きようによってはロイ・エヤーズっぽい(?)「I Wanna Sing For You」はチープなサウンドながらそれほど悪くない。

Shirley Chauvin / Sneakin' Up On You (Wax Wing/77/US)

できれば目を合わせたくない怖ぁ〜い雰囲気のオバサマはジャズ・シンガー。アヴェレージ・ホワイト・バンドのクロスオーヴァー・ソウル「Queen Of My Soul」や高速ブラジリアン・アレンジが施された「Close To You」のカヴァー等、10年前なら注目を浴びていた...かもしれないアルバム。

Doug Hammond, David Durrah / Reflections In The Sea Of Nurnen (Tribe/75/US)

今や基本盤? 実はコレ、個人的にはそれほど好みじゃないんです...

Artie Simmons & The Jazz Samaritans / S.T. (Eitra Snommis/81/US)

トロンボーン奏者アーティー・シモンズのソロ・アルバム。レーベル名は名前のスペルを逆から並べただけなので自主制作的なものだろうか。エレピが気持ち良い「After The Arrival」とスピリチュアルな「Ababio」がけっこうイケる。

Dizzy Gillespie / The Source (America/73/FRA)

レア・グルーヴ・クラシック。なんといっても「Manteca」をヘヴィー・ファンクに仕立ててしまうという大胆さに感服。

Central Junior High School Band, Orchestra & Jazz Ensemble / Our Sounds Of 73 (Cavern Custom/73/US)

アフロ・ヘアの黒人達がニンマリと見下ろす裏ジャケを見て衝動買い。しかし、これが大失敗。広いアメリカ、プロ顔負けの学生バンドはゴロゴロいるけど、さすがにジュニア・ハイ・スクールとなるとそうもいかないんだろうか。どの曲も学芸会レヴェルで「Watermelon Man」のカヴァーも例外ではない。

Central Junior High School Band, Orchestra & Jazz Ensemble / Our Sounds Of 74 (Cavern Custom/74/US)

上と同じ学校の翌年度ヴァージョン。「Shaft」なんかやっちゃうチャレンジ精神は買うけど前年より確実にヘタになってるのが悲しい...

* These are NOT all recommended LPs!!!

2012.03.16